怠惰という強敵

コンプレックスの話は「理屈」で書きました。しかし世の中理屈だけではありません。例えばプライドや気位が高いヒトに多いのが「現状を認識しない、できない、しようとしない」です。意識的な場合も無意識の場合もありますがプライドや気位を守るために、その「残酷な現実」を直視することを避けようとします。理想と現実のギャップに耐えられないわけです。それは弱さであり、人間の自己防衛に根ざした反射的な行動であり、全面的に責められるべきものではありません。ただ、冷静な現状分析や状況把握ができない状態では最善の行動もとれないため、問題が解決する可能性は極めて低くなります。

いつか、どこかで目覚めて勝負するべき時が来るという覚悟がなければ話にならないのは事実です。そして、目覚めるのが早いほど、問題解決も早く容易に行えると言う現実があります。

現状把握をできないヒトの識別は簡単で、過去の過ちの話題を意識的、無意識的にあらゆる手段で回避しようとします。悪いテストなど二度と見たくない!ということですが、見直しできなければチャンスすらつかめません。ましてテストをした学校や教師に責任を転嫁し、恨みを向けるなんてのはありえない話でしょう。責任者の立場や失敗を極度に恐れる為、新たなことへの挑戦はまず拒否ありきで、言い訳は後付になります。そして自分より他人や環境のせいにする比率が多くなります。自分のせいにできないので自己防衛するわけです。

もう一つ、「怠惰」という強敵がいます。私個人でいえばプライドや気位の件は問題ないのですが、怠惰には負けることが多いです。「解決可能コンプレックス」に対して行動を起こせなかったり、起こしても不十分だったりして結局解決できないパターンです。自分を追い込みすぎて、疲れて何もできない状態にならないために休息は必要なんですが課題は休息期から活動期への切替の遅さです。冬の朝、布団から出るのが辛いのと同じレベルですね。

日記を見ての通り、ハナーはしょっちゅう「理性的に判断すべし」みたいに書いていますが、理性を休めている状態から活動させる状態に切り替えるのが一苦労というわけですね。自身ができてない部分なので説得力(広義の論理性)が途端に落ちるのですが「休息期に入る前に活動期に移る時期を決めておく」のが良いでしょうか?

寝る前に起きる時間の目覚まし時計をセットするのと同じ感覚ですね。うん、喩え話がうまくできると解決策が出やすいのは本当ですね。ただ、最近は偉そうに書きつつも限界ギリギリの目標はまだしも、それよりワンランクイージーと設定した目標も達成できず、勝利を得られていません。まだまだ努力不足という事実ですが、まだまだあきらめません。二流の人間が一度や二度の失敗であきらめたら何もできません。自分が二流とわかっているからほぼ平気です。

この程度の失敗で傷つくようなチャチなプライドは持ち合わせてません。辛い事実や現実でも一度飲み込めばたいした事でなくなります。プライドや気位のヒトには早くそれに気付いてラクになってもらいたいものです。

最後に三国志対戦というカードゲームの蜀将「寥化元倹」のセリフでしめましょうか。
「俺のような凡将は、ただただ戦い続けるのみよ!」
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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。