之もまた「優しい世界」か「強い自分」

2022年生まれの子どもの名前、トップは「蒼」&「凪」と「陽葵」 ジェンダーレスな響きも人気上昇
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読んでもらえない系系統の難読「苗字」を持つわが身としては色々と思うところあり。

まず理想的な「優しい世界」は「難読だけど親が思いを込めた名前だから」と寛容な第三者ばかりであること。
続いて現実的な「強い自分」であるためにはとはいっても理想とは違い「難読な名前を付けるな」というご意見は一定量存在すると認識した上で「気にしない強い自分」を目指す、というところか。

難読苗字でニアリィ半世紀の私はメリットもデメリットも味わってきた。
「目立つけど選ばれにくい」
「声はかけられ辛いが一度覚えれば印象に残りやすい」
「良きも悪きもニュースになれば親族と丸バレする」
「エロいビデオが借りられない(古いねw)」

私の場合、名刺交換の時点で確実に苗字の話題になるので常に小一時間は話せるよう準備している。
「相手は既に苗字を読めなかったという負い目がある」ところから関係性がスタートするので難読苗字のメリットをより強く感じていた。
一方で仮に一発で読まれた場合は「すげぇ」と感嘆するところから始まる。
「名前の時点で既に1つ定番ネタがある」というのはトータルではメリットが大きかったように思う。

ただ一方で。「苗字と名前では位置づけが違ってくるよね」とも思う。
第三者がそのお子さんを識別する符号としての役目は苗字と同等だとしても、「先祖代々で今更変更しにくい苗字」と「名づけ親の一存で決めた名前」では「やらかし」の度合いが異なるわけで。

私ももうすぐ息子が生まれるわけだが、名づけで実際に悩んでいる。

①A「意味最強」だが読みにくい(ぶった切り読みが生じてしまう)
①B2文字目の意味を弱める代わりにぶった切りをなくし読みやすくした
②「読みやすさ最強」だが男女不明瞭な名前

「我が家は苗字がすでに難読なんだから、せめて名前は読みやすくすべし」とは先輩である我が兄の意見。それを重々承知しつつも、「意味最強」に惹かれる私が居る。気に入った漢字があるのでなぁ。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。