人間関係の万能メソッド(相手の攻撃に対して何も決めない=無敵)
「明るく前向きな対応」は善意にも悪意にも、敵にも味方にも有効なメソッドであることを説明したい。
相手が友好的な味方である場合はともかく、なぜ敵対者に対しても明るく前向きな対応が武器になるのか?
敵対者が嫌味を言ったり、攻撃してきている場合、彼らが予想している反応は怒りや悲しみ、反発などの反応である。そこに明朗快活で前向き、はきはきとした返答とさわやかな笑顔を返してやる。内心はほくそ笑みながら。
予想外の返しに当然相手は少なからず戸惑う。この時点で既に優位である。
格闘技などで相手の攻撃が効いておらず平気だとアピールするのに似ている。
具体的には「オウム返し(単語の1つを選び疑問形にする)」「それがどうした」あたりをまじえるとよい。(「オウム返し」や「それがどうした」が有効な理由は「あなたが何も決定していないから」だ。たとえ世界一のセールスマンとて何も決めない=なにも認めない相手にモノを売りつけることはできない)
相手はこちらを「バカなのか?」「鈍いのか?」などといぶかしむ。こちらは「それがどうかしましたか?」「鈍いとは?」とにこやかに返し続ける。気持ち悪がって攻撃を止め、無視などを選び出したら、それはそれで成功だ。
大概は「もっとわかりやすく、もっと攻撃を効かせようとして」つまりより大きなパンチを打とうと振りかぶってくる。攻撃をさせながら最も効率的な反撃時機をうかがう。たとえば第三者が目撃している瞬間だとか、明白な証拠が残る瞬間だとか。それまでは内心バカにしながら満面の笑顔で前向きな対応を返し続ける。相手の当惑を楽しみ、自分の演技者としての技量を楽しめばよい。
第三者が見るとあなたが一方的にやられているように見える。特に日本人は判官びいきが働くものだ。貴方のために第三者が戦ってくれる。
この手法は友好的な助言や指導、親切に見せかけた嫌味を見抜く場合にも有効だ。第三者に相談しても「気のせいじゃない?」「貴方の考えすぎじゃない?」と言われる程度の嫌味攻撃は本来厄介だが、この「にこやか対応」を返し続けると焦った相手は大抵誰にでも明白な攻撃行為に出る。
相手がどれだけ罵詈雑言をはこうと、結局傷つくかどうかは「あなた自身が決める」ものだ。貴方にくだらない攻撃をしてくる人間のためにわざわざ傷ついてやる必要はない。とことん相手を下に見ていればいちいち感情的になるまでもない。造作もないことだ。(これが自分にとって大切な存在からの言葉だと多少は憂慮すべきだが)
そのうち相手が自爆することも多い。そうなれば戦いは「あなた」VS「相手」ではない。相手は組織やルールと戦うことになる。貴女は高みの見物を楽しめばよい。笑顔の演技をしながら証拠を残し状況を作って待ってればよい。タイマンの暴力の喧嘩ならともかく、組織内でのフィギュアスケートなケンカであればこれが最もスマートな方法だ。
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。