全自動洗濯機や炊飯器のスイッチは早めに入れろ

相方の手術が必要になった。相方の親御さんは娘思いの良い方なのは間違いないが、情報を渡すとパニックになり「いらんことをやらかす人」なので相方本人から箝口令を敷かれており頼れない。極論に走る人って「情報を渡すこと自体が失敗になる」ので、結果的に情報を渡せなくなるんだよなぁ(遠い目)。オープンバカの私ですら情報を渡した判断を公開せざるを得ないことがあるくらいで。

必然的に私が単独で事に当たるわけだが、新規の専門情報を集め、意思決定する機会が多い。

・・・大変だ、親が今までしてきたであろうことに感謝し頭が下がる一方で「実に楽しい」。

なんというか新しいゲームのルールに取り組むみたいなもので、霧の中でまったく状況がわからないながらも、進まないと事態が悪化する。なけなしの情報で決断し、前に進まにゃならんと覚悟を決めてアドレナリンをドバドバ出す状況ってワクワクしませんか?(俺だけ?w) 好き好んでなりたい状況じゃないけれど、その状況になってしまったら即座に切り替えてなすべきことをなす。この切り替えが遅い人ほどストレスを受けるのだろうなと想像する。

最近毎週相方の病院付き添いがある。1日休むと1日あたりでこなすべき仕事量は4分の5倍。2日休むと3分の5倍になる。今のご時世、単純に残業で処理するのも許してもらいにくいわけで。

・・・慣れてきた、慣れってすごいな(笑)。

最初は私なりにテンパってたと思うが、そりゃ1か月も続けば順応もする。やることはいつもと変わらない。こなせる業務量が急に増えるわけじゃないし(もし急に増えるならそれは普段から手を抜いているのだろう)。

とりあえず緊急性重視だが、「なるはやで」というのが5つくらい積み重なると「即座に倒せるやつ」から倒してまず数を減らしつつ、自分の安心感を得る。また他人(部下だけでなく上司や同僚、果ては顧客まで含む)に丸投げできるやつも早めに下拵えして丸投げする。丸投げさえしてしまえば確実に仕事が進むわ。

「全自動洗濯機や炊飯器のスイッチは早めに入れろ」ということだ。

処理しきれないもので時間稼ぎ、猶予をもらえそうなものも早めに交渉電話をいれる。本来は出向きたいところだが、時間のロスが惜しいので電話でなんとかしたい。これは遅滞行動になるだろうか。

「ごめんなさい」するやつも早めに謝る。事前に予防線を張っておくと仕事の展開が読みやすい。

仕事は緊急性や重要性という識別とは別に「迅速に処理する」「他人に丸投げする」「猶予をもらう」「ごめんなさいする」くらいの4段階を意識するべきであろう。

なにせ「突破されて致命傷を負わないように」防衛ラインを意識する。イメージは将棋とか落ちものパズルだろうかね。

あ、緊急性や重要性のほかに「一撃性(短い工数で片付けられるか)」「丸投性(他人に任せやすいか)」「猶予性(納期遅延の順応性があるか)」も必要ということで。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。