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色彩検定1級 2次 Vol.06 PCCS トーン その4

今回は前回にお伝えした通りトーンのイメージについて説明します。
このイメージも実際の試験ではよく出ます。


トーンのイメージ

もともとトーンを表す記号はそのトーンのイメージを表す単語から取られています。
例えばvはvivid(鮮やかな)、bはbright(明るい)。
しかし、それ以外にも例えばbなら「健康的な」、「陽気な」と言ったbrightの意味とは違いますがそこから連想されるイメージも持っています。
各トーンについては以下の図の通りのイメージが設定されています。

トーンのイメージ

一部のイメージには*マークがありますがこれは対になる反対語があるという意味です。
この反対語の位置関係を見ると前回やった対照トーンやそれに近い位置になっています。


v:vivid

一番彩度の高いvには以下のイメージがあります。

  • 鮮やかな

  • 冴えた

  • 派手な

  • 目立つ

  • 生き生きした

彩度の通り活発なイメージがあります。


b:bright

高彩度で高明度のbのイメージは以下の通り

  • 明るい *a

  • 健康的な

  • 陽気な *b

  • 華やかな

こちらも活発なイメージですが、より明るい感じがします。
「明るい」の反対語の「暗い」はdk、「陽気な」の反対語の「陰気な」はdkgのイメージです。
どちらも暗いトーンですね。


dp:deep

高彩度、低明度のdpのイメージは以下の通りです。

  • 深い *c

  • 濃い *d

  • 充実した

  • 伝統的な

  • 和風の

上2つはイメージと結びつきやすいですが下3つはちょっと分かりづらいですね。
とにかくそういう物なのだと覚えてください。
「深い」の反対語の「浅い」はlt、「濃い」の反対語の「薄い」もしくは「淡い」はpのイメージです。
どちらも高明度のトーンです。


lt:light

lightなのに「明るい」でも「軽い」でもない、名称とイメージが一番結びついてない代表格のltはどんなイメージが有るのでしょうか。

  • 浅い *c

  • 澄んだ

  • 子供っぽい *e

  • 爽やかな

  • 楽しい

こちらも上2つはまあわかりますが下3つはちょっと分かりづらいでしょうか。
とにかくそういう物なのです。
「浅い」の反対語の「深い」は先程出たdp、「子供っぽい」の反対語の「大人っぽい」はdkのイメージです。
どちらも暗いトーンですね。


sf:soft

sfはわりとイメージ通りかも知れません。

  • 柔らかな *f

  • 穏やかな

  • ぼんやりした

「柔らかな」の反対語の「固い」はdkgです。
PCCSのトーンとしては「柔らかい」ではなく「柔らかな」となっていますが実際の試験で「柔らかい」と書いて不正解になるような出題はまずないので神経質にならなくても大丈夫です。


d:dull

あまり冴えないdullのイメージは以下の通り、やっぱり冴えてません。

  • 鈍い

  • くすんだ

  • 中間色的

「中間色的」というのがなんだこりゃとお思いになるかも知れませんが
dは中明度で中彩度、トーンその2で説明した通り中間色に分類され、さらに中間色だけを用いたトーナル配色の代表格のトーンのためこういうイメージが付いています。


dk:dark

暗いdkにはどれくらい後ろ暗いイメージが有るのかと思ったら…

  • 暗い *a

  • 大人っぽい *e

  • 丈夫な

  • 円熟した

「暗い」以外はそれほどマイナスなイメージはありません。
「大人っぽい」と「丈夫な」はまあわからんではないですが「円熟した」はなんじゃこりゃと思われるかもしれません。
とにかくそういう物だと思って(これで4回目)諦めて覚えてください。
またdpの「充実した」とどっちがどっちだかわからなくなるかもしれないのでお気をつけください。
「暗い」の反対語の「明るい」はb、「大人っぽい」の反対語の「子供っぽい」はltです。


まだ低彩度のp、ltg、g、dkgと無彩色のW、Gy、Bkの説明が残っていますが長くなったので次回に分けて説明をします。

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