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色彩検定1級 2次 Vol.04 PCCS トーン その2
前回からさらにPCCSのトーンの説明を続けます。
トーンと白と黒の割合
前回ご紹介したトーンの有彩色は純色と白と黒の配合により区別があります。
以下の図を御覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1646061811949-yHcQK5OvoC.png?width=1200)
純色は赤、黃、緑、青などのもっとも鮮やかな色のことで、PCCSのトーンではvになります。
これに白や黒が混ざることで明清色、暗清色、中間色に分類されるその他のトーンに分かれます。
また、明清色と暗清色はまとめて清色と呼ばれます。
「明清色から選びなさい」の様にこれらは試験で必ず出るので覚えてください。
純色
上記の通りトーンのvは純色に分類されます。
名前の通り純粋に色だけしか存在せずに白と黒の成分はありません。
勘違いしやすいですが、後述の明清色、暗清色と純色は別に分類されています。
つまり純色は明清色、暗清色の一部ではないのです。
明清色
トーンの上側、明度の高いb、lt、pは明清色に分類されます。
明清色は純色と白の配合で、黒の成分はありません。
白の割合が低く純色に近いとbになり、白の割合が高くなるとlt、pとなります。
高明度のまま彩度がさがるとも言いかえられます。
前述の通り純色は明清色には入りませんし、暗清色と合わせて清色と呼ばれます。
暗清色
明清色とちょうど逆で、トーンの下側の明度の低いdp、dk、dkgは暗清色に分類されます。
純色と黒のみの配合で白はありません。
黒の割合が低いのがdpで、dk、dkgと黒の割合が高くなります。
つまり低明度でさらに彩度も下がります。
暗清色には純色は含まれませんし、明清色と合わせて清色と呼ばれます。
中間色
名前の通り明と暗の清色の間のsf、d、ltg、gは中間色に分類されます。
これらの特徴は純色に白と黒のどちらも配合されている、言い換えれば灰色が配合されています。
これらは濁ったような印象がすることから濁色とも呼ばれます。
また、トーナル配色は中間色のみを使用した配色です。
ちょっと覚えにくいですが純色でも清色でもない有彩色が分類されます。
無彩色
白と黒だけで他の色味が一切ない場合は無彩色に分類されます。
明度の高い順にW(白)、ltGy(明るい灰色)、mGy(中明度の灰色)、dkGy(暗い灰色)、Bk(黒)です。
灰色は前回説明したとおり明度によって細かく設定されています。
以上になります。
これらの分類は必ず出来るようにしてください。
そして純色は清色には含まれないことも覚えておいてください。
次回もトーンの説明になります。
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