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それでも街に生きねばならない人たちへ 感傷と退廃の街 楽曲解説

たまには真面目なことも書く鴻山静霞a.k.a.MC.CoNoYahma a.k.a.黒色(Boot)レグホンです
今回は拙作「感傷と退廃の街」のリリック解説になります


lyric

灯りの影は 
そっと
ネオンが照らすから 

描いた 幻は
燃やされた 
夢の罪

街の夢は踊る
微かな ハレへ
果てへと 沈みゆく罪は?

1Verse
灯りの影は 
そっと
ネオンが照らすから 


灯りとネオンの対比は表の社会と裏の社会を表しています。
灯りの影=表の世界から弾かれた者の行き場所。
たとえ表から弾かれても仄暗くとも愛と繋がりのネオンサイドの世界が君を照らす、ということを意味しています

2Verse
描いた 幻は
燃やされた 
夢の罪

描いた幻 はいわゆる都会への憧れやシティドリームを意味しています。
燃やされた夢の罪 は潰えた夢への贖いや諦めてしまったことへの後悔が罪であると意味しています

3Verse
街の夢は踊る
微かな ハレへ
果てへと 沈みゆく罪は?

 
Voyage:シリーズで何度もリフレインした「街の夢」という単語ですが、今回は全ての「街の夢」を合わせて「微かなハレ」の場に立つこと事、いわゆる成功者への憧れやシティドリームの実現を意味しています
果てへと沈みゆく罪 はその実現過程の競争で蹴り落とし続けた人や、1Verse目のネオンサイドのワーカー達を意味しています

本曲は歌唱が16小節のみとかなりタイトな構成になっていますが、少ない言葉だからこそのメッセージを載せられたと自負しています。

街で生きなくてはならない全ての人たちを清濁無くそっと包み込むような曲になったかと思います。

いただいたお金はvinylと半額の寿司を買うのに使わせていただきます。