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キュン愛映画部

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映画と映画館を愛するスタッフが、「キュン愛」する作品について語ります。
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#映画鑑賞

新感覚の恋愛映画~わたし達はおとな

編集部のエイミーです。 「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」 そんな思いで映画と映画館愛を語ります。   映画「わたし達はおとな」(加藤拓也監督/109分)を見ました。1993年生まれの新進気鋭の加藤監督のオリジナル脚本によるデビュー作です。 鑑賞したのは広島の町中にある映画館「サロンシネマ」。光沢のある青色の椅子は、大きめのつくりなので、ゆったり座れます。 大学生の優実(木竜麻生)は、演劇サークルに所属する恋人の直哉(藤原季節)と一緒に暮らしています。ある日、

鬼才レオス・カラックスが描く世界~アネット

編集部のエイミーです。 「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」 そんな思いで映画と映画館愛を語ります。   「ポンヌフの恋人」「汚れた血」などを監督した鬼才レオス・カラックスが手掛けた映画「アネット」(140分)を見ました。 鑑賞映画館は、広島の中心地に位置する「サロンシネマ」です。ロビーで上を見上げると、ぐるりと映画のワンシーンが描いてあり、映画愛を感じる劇場のつくりがうれしくなります。 挑発的で攻撃的な人気スタンダップ・コメディアン、ヘンリー(アダム・ドライバ

忽然と消えた父を追う娘~さがす

編集部のエイミーです。 「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」 そんな思いで映画と映画館愛を語ります。 佐藤二朗主演の映画「さがす」(片山慎三監督・脚本/123分)を鑑賞しました。 広島の映画館「サロンシネマ」での鑑賞です。 舞台は大阪の下町。口は悪いが娘への愛があふれる父、原田智(佐藤二朗)と中学生の娘、楓(伊東蒼)は貧しいながらも、父子2人の楽しい日々をおくっていました。ある日、父は「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と何気なくつ

義父と夫の召し使い!~グレート・インディアン・キッチン

編集部のエイミーです。 「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」 そんな思いで映画と映画館愛を語ります。 インド映画「グレート・インディアン・キッチン」(ジヨー・ベービ監督・脚本/100分)を見ました。 鑑賞館は「イオンシネマ広島西風新都」です。 舞台はインド南西部ケーララ州。中東育ちでモダンな生活様式になじんだ妻(ニミシャ・サジャヤン)は、お見合いで出会った夫(スラージ・ヴェニャーラムード)の住む由緒ある家に嫁いできました。朝から晩まで家事労働に従事する義母と一

「飯炊き母さん」が正月休みに見た映画特集で~す♬

ゆっくり骨休めして、映画見放題のお時間を過ごそうとたくらんでいたお正月…。そんな余裕はどこにもありませんでした。 「20代、食べ盛り」の息子2人が東京から帰ってくると、「飯炊き母さん」に大変身。白飯を8合も炊いた日があったぐらい、ずっと台所におりました。 1月5日になって、ようやく次男と一緒に大好きな映画館サロンシネマに足を運ぶことができました。新年最初に見た映画は、仏独共同制作の「悪なき殺人」(ドミニク・モル監督)。 「人間は、『偶然』には勝てない」というキャッチコピ

圧倒的な自然美~ブータン 山の教室

編集部のエイミーです。 「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」。 そんな思いで映画と映画館愛を語ります。 ブータンの小さな村が舞台の映画「ブータン 山の教室」を見てきました。 松の廊下の襖絵が出迎えてくれる広島の映画館「八丁座」での鑑賞です。 歌手になりオーストラリアへ行くことを夢見ている教師のウゲン(シェラップ・ドルジ)は、仕事に対する情熱が全くない怠惰な生活を送っていました。そんなある日、標高4,800メートルの地に位置するルナナという村の学校に赴任するよう