誤認しやすい16タイプ③〜タイプ迷子への案内図〜
16タイプは自分の内面と向き合うツールであるからこそ、自分を客観的に見ることが難しく、「タイプ誤認」「タイプ迷子」になりやすいツールでもあります。
そこで、前回に引き続き、タイプ迷子になりやすいシチュエーションの具体的な例をいくつかご紹介します。
今回は思考型(T型)と感情型(F型)について取り上げています。
前回までの記事も是非参考にされてくださいね。
思考型(T型)が自分を感情型(F型)だと思う瞬間
(1)感情を大事にしているとき
論理的に考えた結果、感情を大切にしている思考型さんも多く居ます。その場合、相手がどう感じるかを予想し、人との関わりの中では他者に共感することを大切な軸として捉えているかもしれません。
(2)一人ひとりに注目しているとき
他者を一人ひとりに注目しているときの思考型さんは、公平な規則を守るだけでなく、個人の例外を認め、積極的に協力を申し出ることでしょう。
(3)関心がないとき
課題に興味や手ごたえを感じらず興味が湧かない場合、整合性をとったり物事を体系立てて考えたりすることを放棄してしまうかもしれません。
(4)感情的になったとき
ストレスを受け続けて感情的に爆発し、自身の統制が取れないと感じたときに、思考型さんは自身が持つ原理原則や論理に疑問を抱くかもしれません。
(5)「優しい」と言われたとき
個人主義的で、周囲の人に対して特に異論を唱えずに許容し控えめでいるとき、他者には「優しい」「親しみやすい」印象を与えることもあることでしょう。思考型さんの判断の仕方や結論の出し方と、他者への受け取られ方は別物です。
感情型(F型)が自分を思考型(T型)だと思う瞬間
(1)感情に流されることに危機感を覚えたとき
論理的で冷たいようなアプローチは好まないものの、感情に流されて考えることで不適切な結論が出てしまうと危機感を覚えたような場合に、合理的に筋道が通ることを重視するかもしれません。
(2)一人ひとりに注意が行き届かないとき
着目すべき対象が多いなどで一人ひとりに注意が行き届かない場合、win-winの結果を得られずに落胆したり、倫理の力不足を感じるかもしれません。
(3)客観的に捉えているとき
例えば他者同士の喧嘩の仲裁など、客観的な立場から両者を公平に扱うことが相手の気持ちを大切にすることにつながる場合、思考型さんのように原理原則を大切にすることでしょう。
(4)戦闘モードに入ったとき
戦闘モードに入ったときの感情型さんは、自分や他者に対して否定的になったり粗探しをはじめるかもしれません。その場合「自分は他者の気持ちを考えない人間だ」と苦しんだり動揺したりすることもあるでしょう。
(5)正解がこれしかないと確信したとき
代案が存在せず、正解が1つしかないと強く確信した場合、自分の意見を強く主張したり、その他の意見を受け入れにくくなるかもしれません。不正解だと思われる案が自身の価値観を脅かすものであれば、それはなおさら強まるでしょう。
いかがでしたか?
感情と思考は、結論を出すために使われるため、外部にも表出しやすく、他者からも着目されやすかったり、しばしば評価をコメントされる部分であるかもしれません。
しかし、タイプを考えるときに重要なことは他者からの評価ではなく、自分自身の納得感です。
ぜひ納得感を大切にタイプを考えてみてくださいね。
また、「タイプ迷子」になったときは、心理機能を分析することも一つの方法です。タイプに迷われている方や心理機能に興味のある方、AIを使っての分析が気になる方はこちらもご参照ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?