「サウナのトリセツ」を読んで

1.この本を読もうと思ったきっかけ

私は幼少期から親に連れて行かれて銭湯に行くことが多かった。あの頃はサウナ室の独特な匂いが嫌で入ることに抵抗感があった。大学生になると付き合いで銭湯に行くことがあり、サウナにも入った。最初は暑いところや冷水に入る意味が理解ができなかったが「ととのう」方法を教えてもらってから気持ちいい感覚を知り、サウナに対する見方がガラッと変わった。今では1人で行くほど好きになってもっとサウナのことを知りたいと思った為、この本を手に取った。

2.要約

健康とは「血流がいいこと」である

血液の流れがスムーズになれば、全身の細胞組織は十分な栄養と酸素を送り届けることができ、老廃物が蓄積することなく、活発に生命維持活動を行うことができる。

サウナとは血管の筋トレである

前述である血流を良くするためには「血管を鍛える」ことが大切とのこと。血管を鍛えるためには動脈を静脈、毛細血管という血管だけではなく、自律神経を鍛えることが重要であり、サウナはこれらを鍛えるために有効な手段である。

サウナに入ると自律神経はどうなるのか

高温のサウナに入ると、ジワジワと全身が温められ、副交感神経の働きが優位になって血管が拡張される。血液は体の中心部から皮膚に近い血管に多く集まり、発汗によって体温調整の役割も果たすことができる。やがてサウナの熱さによって徐々に交感神経が優位になり、この状態で水風呂に入ると、さらに交感神経が強く働いて血管を収縮させる。血液は皮膚に近い血管から、体の中心部の血管へと移動して、今度は体温が低下しすぎないように保温しようとする。その後、外気浴での休憩で緩やかに血管が拡張することで、血液がサーッとスムーズに流れ出す。人間は血管が拡張して血流が促進されるときに「気持ちいい」という感覚を覚える。このような現象を「ととのう」という。

サウナは呼吸が大事

サウナによって「血管の筋トレ」をするためには、自律神経に刺激を与える必要があり、呼吸が浅くなったり、止めてしまうと自律神経の働きが低下してしまう。そのためにゆっくりと呼吸することが大切。本書では小林式「3・6呼吸法」を薦めており、その目的として自律神経のバランスを整え、その働きを向上させるだけではなく、「呼吸筋」も鍛えらるようになるとのこと。

サウナがもたらす効果

私たちが日々感じている「肉体疲労」と「精神疲労」は副交感神経の機能が低下するだけでなく、交感神経の機能も低下するためそのまま放置すれば自律神経の活動力が急降下してしまう。肉体疲労、精神疲労、眼精疲労、その予防・改善するためにはサウナが有効的である。その理由は、血流障害を解消し、睡眠の質を向上させる効果があるからである。睡眠の質が向上し、ぐっすり眠ることができれば、ストレスによる心身のダメージを修復する「成長ホルモン」がしっかりと働いてくれるため、あらゆる疲労を解消することができる。

サウナによるダイエット効果

サウナによるダイエット効果は、自律神経に刺激を与え、血行をよくすることで向上する「代謝」によって得ることができる。サウナによって代謝を高めれば、太りにくく、痩せやすい体質になれるとともに腸内環境も整えることができるといったプラスの効果が高い。

サウナが与える脳への影響

サウナという環境はデジタルデトックスの状態になり、脳は氾濫する情報から解き放たれ、伸び伸びとリラックスできるようになる。また、血流量がアップすることで脳細胞に豊富な酸素と栄養が行き渡るので脳がリフレッシュできるようになる。

3.感想

サウナは難しいことをしないで健康的な身体を作ってくれるので勉強してみて改めてすごいと感じた。呼吸法やストレッチを実践し、さらに気持ちのいいととのいができたらと思う。

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