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ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。/幡野広志





写真家 #幡野広志 さんの著書、
『ぼくたちが選べなかったことを選びなおすために』を拝読📖しました。







著者のことは、ライターの #古賀史健 さん経由のTwitterで知りました。
著者の発信される言葉は、程よい距離感でスーッと胸に沁みるものが多いという印象です。
本書でも、その印象が変わることはありませんでした。



著者は、34歳の頃に治らない癌の告知を受け、その後余命3年と宣告されました。
その頃の様子、自分の置かれた現状を受容し、ここからどう生きていくのかということが、丁寧に書かれています。



本書を読み進めると、何度も胸に込み上げてくるものがありました。
でも、なんだか私が泣くのは違う気がして、涙を我慢して読み進めました。




”想像力が欠如した人はいくらでも土足で踏み込んでくる”

この言葉は、今私が最もモヤモヤしていたところです。
人の哀しみ、苦しみの本質を想像しないままに自分の正義を押し付けてくる人たち、自分の損益に関わることしか想像できない人たち、とにかく想像力が欠如している人と付き合っていると、こちらが心身ともに疲弊してしまいます。



それと同時に、自分はいつも想像力を働かせられているのかとも考えさせられました。
当事者の辛さや苦しみは、当事者にしか解りません。
それを他者が心から理解することは難しいです。
それでも寄り添うにはどうしたらいいのか、どんな寄り添い方が最善なのかは考えるようにしていたい。
自分本位な善意ではなく、自分らしく大切な人と向き合うための選択として。

本書には大切なことがたくさん書かれています。
私たち一人一人が、自分の人生の当事者なのです。



著者からのメッセージの本質を、私がしっかりと理解できている自信はありません。
今、自分が感じたことを素直に書きましたが、1人でも多くの方が本書を手にするキッカケになればいいなと願うばかりです。






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