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恩人





最近また私近辺の流れが澱んでいる気がする。
職場を変え、住居を変え、心機一転流れを変えれると思いきや、仕事もプライベート(主に恋愛)も結局前と同じことを繰り返しています。
どんなに周りを変えても私の中身が変わっていないからこのようなことになるのでしょう。



そんな風に自分を責めていた私に直接的な警告が追い討ちのようにやってくるものです。
お仕事の帰り道に自転車でコケ、大した怪我ではなかったのでホッとしながら家に帰り着いたら鍵を失くしていました。


踏んだり蹴ったりとはまさに。




絶望感に打ちひしがれながら、もしかしてと玄関から庭の方へ廻ってみることに。
傍から見たら完全に不審者です。
そしたら珍しく私の部屋の窓が開いていて、鍵がなくともお家に入ることはできました。
一軒家に引っ越して良かったと思えた瞬間でした。



翌朝、母に鍵を失くしたことを告げると、
「昨日、菜穂ちゃんが帰ってくる一時間前くらいにジオがいつもと違う吠え方してたのよ。
だから寒いのかと思ってエアコン消して珍しく窓を開けておいたの。」
と、母。


そう、普段はジオのためにエアコンをつけっぱなしにしているのもあるのですが、両親が寝る時は用心のため家の窓を全部閉めています。
それにジオは年老いてから夜泣きをするようになりましたが、夜泣きは「キューン」という鳴き方なのにその日は勇ましく「うぉんっ!」と吠えていたんだそうです。


「母さんが鍵を失くしてお家に入れなくなるから今日は窓開けといてやって!」
とジオが母にアドバイスしてくれたかのようではありませんか?
当の本犬はキョトンとした顔をしていますが。
無事にお家に入れたのはまさにジオのおかげ。
私の恩人。
荒んだ心が一気に和らぎました。



いつもは私に素っ気ない態度のジオだけれど、ちゃんと見守ってくれていたんだなって、泣けてきちゃいました。


落ち込むこともたくさんあるけど、私はひとりじゃないからきっと大丈夫。
ありがとう、ジオ♡





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#愛する家族の話 #エッセイ #わんこのいる暮らし

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