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空対理論と創造性心理学

心理学者である故・今井集士氏が創始した空対理論を学んできました。今井先生から空対理論の二代目をいただき、この理論をどのように広めていくかを考えています。

↓ちなみに、今井先生直筆の認定証です・・・!

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「二代伝人と認定する」とあります・・・。

↓今井先生のお宅で記念撮影。

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今井先生は、顕在的に概念感覚で物事を捉えるから心が閉塞する、と言ってました。つまり、社会の常識で全て考えてしまうため、心が閉じてしまい、何らかの問題を生んでいる、ということです。

例えば、小学生は義務教育なので学校に行くのが当たり前です。しかし、中には登校拒否する子供もいます。その子に対し、社会の決まりであり、当たり前だから学校にいきなさい、と言っても心を閉ざしてしまうだけです。

勤労も国民の義務なので、働くのは当たり前です。しかし、それができなくなってしまうことがあるのです。

人には、それぞれの個性や環境的な条件があり、様々な要因で現状の問題を形成しています。それを既成概念に無理に当て嵌めようとする時に、心の閉塞が起こると空対理論では考えます。

精神分析と比較すると、フロイトという人は、性を抑圧することで心が病むと考え、アドラーは権力の意志と考えましたが、空対理論は、創造性を抑圧すると心が閉塞すると考えるとわかりやすいかなと思います。

これは今井先生が言ったことではないのですが、これが空対理論の入り口としてわかりやすいのではないかな、と私は今のところ考えています。

物事を既成概念に当てはめようとしすぎるため、人間は創造性を失い、心が閉塞するということです。人生の選択肢が、社会の常識しかない場合、問題解決が困難になります。しかし、創造的な思考をすることで新たな人生の道を探り出すことができると空対理論では考えます。

この創造性を重要視するため、空対理論の入り口としては、

「創造性心理学」

という名称の方がわかりやすいかもしれません。

もちろん、空対理論には創造性以外にも重要な要素があり、それによって心の全体性を形成し、人生の完成、人間の完成を目指すのですが、入り口としては、創造性心理学がわかりやすいかなと思います。つまり、空対理論の一部であり、入門編が「創造性心理学(Creativity Psychology)」という解釈でよいと思われます。

今井先生は、どのような人に対しても、決して表面的な能力では、その人を見ませんでした。その人の個性、創造性を見て、それを発揮させるような言葉がけをしていました。

この創造性を発揮する第一歩が、社会の常識を一旦外して、自己の感覚・感性を大切にすることからはじめます。そして、改めて自己と社会の関係性を眺めていくことがスタートとなります。

空対理論は月一回くらいのペースで現在、講義を行っています。
↓実際に、今井先生が講義で使っていた資料をいただいているので、それを用いながら。

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ちなみに、今井先生は、「キミの持っているものと私の心理学を繋ぎ、新たにせよ」とおっしゃっていました。「点と点を結び、線とし、系(システム)を発生させよ」ということも言ってました。基本的に、今井先生の資料や述べられてきたことに基づき講義していますが、少しわかりやすくしているつもりです。

それでは、また。

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