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【ビジネススクール/MBA】第31話「偶然の名古屋商科大学ビジネススクール」

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!


前回の『能ある鳩はMBA』の記事はこちらです。

『ケースメソッド授業の教え方』を知っておけば、授業の展開を先読みできるのではないか?

という仮説とその検証について書いてみました。↓↓↓


さて、いつもは私のビジネススクールの体験記を書いているこのマガジンですが、

今回は変則的に、とあるビジネススクールについてご紹介します。

それはずばり……「名古屋商科大学」です!


1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!


『実況中継』シリーズを紹介するにあたり

まずは、今回の記事を書いた経緯を簡単にお話しします。


鳩は別のマガジンで本の紹介をしており、今回は、

『名古屋商科大学ビジネススクール ケースメソッドMBA実況中継』シリーズを取り上げようとしていました。



ところが、この本の感想を書こうとするにあたり、どうあっても、

「名古屋、商科、大学……?」

と、賢明なる読者のみなさんが頭に浮かべるであろう疑問に答える必要があると感じました。

というか、せっかくだし自分が調べた内容を整理するか、と思いました


08_01_驚き


そこで今回は、この名古屋商科大学ビジネススクールがどんな大学院なのかを探ってまいります


HPとキャンパスは門構えが大事だ

さて、名古屋商科大学。

慶応義塾や早稲田、一橋のビジネススクールとは違い、耳にしたことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。


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というわけで、さっそくインターネッツで検索してみます。

(以下、2021年9月12日閲覧の内容です)


「名古屋商科大学」は略称が名商大だそうです。

また、英語で「Nagoya University of Commerce & Business」なので、

NUCB」も名乗っているようです。


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むむむ……。

これは妙におしゃれな……。


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ほう、馬蹄形教室ですか……たいしたものですね……。


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これが馬蹄形教室……

なんだかよくわからんがすごいぞ!


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集中戦は勝手に入れました、スミマセン……)


ちなみに、名古屋の丸の内にそびえるキャンパスは2015年に竣工されたようで、施工した竹中工務店のHPを覗いてみると……

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国内初のMBA専用講義室で構成された1000名収容の都市型高層キャンパスです。

欧米のトップビジネススクールで実施したソフト・ハード両面の調査を元に、独自の教育空間をつくり上げました。

大学の原型である「修道院」
そこでの思索空間である「回廊」を空間構成の骨格とし、
様々なサイズの馬蹄形講義室とそれを取り囲む回廊状ホワイエ、グループルームを組み合わせ、質の高い討議を誘発することを意図しています。

写真、文章ともに、竹中工務店「名古屋商科大学大学院名古屋キャンパス 丸の内タワー」より(2021年9月12日閲覧)


HPとキャンパスは門構えが大事だ……

漂う名門のにおいに、鳩は恐れおののいたといいます。


これなら、

「MBA? ちょいとお試しで勉強してみるか」

というような軽い気持ちのビジネスパーソンは自ずから門前払いとなることでしょう。


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国際認証……そういうのもあるのか!

さて、まじめにHPを読んでみると、

どうやら名古屋商科大学では、社会人向けのMBAコースが、名古屋・東京・大阪の3校で開かれており、

授業は週末のみに開かれているようです。


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そういうえば、このエグゼクティブなチェアー、駅だか電車だかの広告で何度か見かけた気がします。


そして驚かされるのが、MBAランキングの国内ランク1位を総なめにしているということ。

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さらには、国際認証を2つ取得しているということ。

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国際認証って、いったいなんなんだ!?

なんだかわからんがすごいぞ!


(2021年10月9日追記)

ちょっと見ない間に、「EQUIS」という新たな謎の称号を獲得し、

トリプルクラウン校”になっていました……。

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(いずれも、2021年10月9日閲覧)


やはり、なんだかよくわからんがすごい!


ああ、僕の出身校ですか?

MBAランキングで国内1位に君臨し、
国際認証のAACSBとAMBAとEQUISを取得している、
トリプルクラウン校の、
あのNUCBビジネススクールですよ。

とか、言ってみたくないですか、みなさん?


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ちなみに、HPには次のように書いてありました。

MBA教育は国際的な認証機関によって教育品質が認証されなければ「自称」に過ぎません

AACSBは国際認証機関として最も歴史が長く、1916年にアメリカのビジネススクールが中心となって設立されました。

マネジメント教育の第三者評価機関として世界一の権威を有し、世界でトップ5%のビジネススクールのみがこの国際認証に合格しています。

段々と、このビジネススクールのすごさが明らかになってきました。


ケースメソッド授業を展開

さて、このNUCBでは「ケースメソッド」での授業が展開されています

「ケースメソッド授業」とは、

ハーバード・ロースクール「判例=ケース」の討論をしていたのを、

ハーバード・ビジネススクールが取り入れた授業法。


ケースメソッドの特徴をもっと知りたい」という方々のために、

『名古屋商科大学ビジネススクール ケースメソッドMBA実況中継』

シリーズの本には必ず、「ケースメソッド教育とは」という章が設けられ、

NUCBのケースメソッド授業の4つの特徴が記載されています。


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同書の内容を要約すると……。

1.現実の企業やそこで働くキーパーソンを主人公にした物語である「ケース」が用意されている。
2.教師は、ケースの内容を教えたり、自分なりのケースの分析や考察をしたりするのではなく、企業や主人公が今後どうするべきかを、生徒に「議論」させる。
3.議論を通して生徒が学びを得られるよう、教師が授業の議論を誘導する。
4.「よい発言を数多くする」ことが、学生の成績評価に直結する。

※『名古屋商科大学ビジネススクール ケースメソッドMBA実況中継 01 経営戦略とマーケティング』を要約


鳩もまた、ケースメソッド授業を用いるビジネススクールで学んできましたが、概ねここに記載されているとおりの授業が展開されていました。


『実況中継』シリーズは、そんなケースメソッド授業の雰囲気を本の中で再現することで、

それぞれの本のテーマに関する学びを提示するとともに、

「ケースメソッド授業とは何か」を伝えるための本でもある、と言えそうです。


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なお、名古屋商科大ビジネススクールについてもっと知りたい方は、

NUCBのHPをご覧いただくか、

『実況中継』シリーズの「おわりに」を読むと、いろいろ書いてあります。


また、ケースメソッドについてもっと知りたい方は、

同じくNUCBのHPにも記載があるのでご覧ください。

(2021年9月12日閲覧)


以上、「名古屋商科大学ビジネススクールとは何か?」に応える記事でした。


次回、能ある鳩はMBA第32話「優雅で感傷的な長期休暇」

お楽しみに。

to be countinued…


関連記事

というわけで、NUCBが出版している、

『ケースメソッドMBA実況中継』シリーズの4冊を見比べてみた記事がこちらです。

NUCBの教授陣の実際の授業が本になっています。

授業の様子が気になる、と言う方はこちらの記事もぜひチェックしてください!



参考資料

・牧田幸裕(2020)『名古屋商科大学ビジネススクール ケースメソッドMBA実況中継 01 経営戦略とマーケティング』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)


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