【社会人/博士/体験記】第4回「かえってもいいだろ ママが心配するんだ」
こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!
このマガジンは、
働きながら、「博士後期課程="社会人"博士」
を目指す体験談です。
前回の記事はこちら ↓↓↓
前回の記事で、指導教員が決まった鳩。
今度は、「通学を会社に報告すべきかどうか」で悩みます……。
1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!
会社に報告……しない?
さて、ビジネススクールや博士後期課程に通うとあって、
「このことを会社に伝えるかどうか」
で悩む方も多いかと思います。
「会社に報告なんてするもんじゃない」
というのも根強い意見です。
まず、
「変なヤツだと思われるのがイヤ」というのも、
シンプルにしてディープな問題だと思います。
また、特に「副業禁止」となっている会社では、
「仕事以外で余計なことをするヤツ」
に対して、上司や人事が警戒心を持つかもしれません。
さらに、
「そこまでして自己研鑽するということは、こいつ、辞める気か?」
という疑いをかけられることも考えられます。
組織の中に生まれた勘繰りから逃げ出そうものなら、
ひっ捕らえられかねません。
どっちなんだい!
そんなリスクもあるわけですが、
鳩の場合、さっさと会社に報告しました。
最大の理由は「異動のリスクを下げたいから」です。
鳩の研究領域は、普段の業務と完全に重なっています。
企業に勤めながら大学院に通うような方は、
日常業務をこなすだけでは解決できない課題に向き合いたいからこそ、
研究までしたくなった、という経緯の方も多いでしょう。
そもそも、普段の業務と異なる内容の研究をする場合は、
研究のための時間を捻出するのも難しいはずです。
「企業」という研究のフィールドが目の前に広がっているのに、
そのアドバンテージも活かせません。
というわけで、せっかく日々の業務から得られた課題解決に意欲を燃やしているのに、異動なんて命じられた日には、自分を見失うことでしょう。
博士後期課程には、最低でも3年間通う必要があります。
ジョブローテーションで部署移動を命じられる可能性は十二分にあります。
まして、転勤を伴う異動にでもなれば、大学院に通うことすら困難になります。
というわけで、何ら後ろめたいことがないのであれば、
会社にはさっさと話して、
「会社の業務を少しでも良くしたいんです!」
という思いを前面に出し、
むしろ応援してもらうよう仕向ける方が、リスクは低いんじゃないかな、
と思う鳩です。
会社にはできるだけ物おじせず、ハッキリといいましょう。
精神衛生上すっきり
また、会社に通学を隠していると、
通学によって、何かと面倒が起きることも予測できます。
指導教員からの演習授業を受けるのですから、
日中、どうしても会社を抜けざるを得ません。
選択授業を受けなければならない大学院なら、なおさらでしょう。
フレックス制度の会社だったとしても、
変則的な働き方をしていては、当然目立ちます。
「かえってもいいだろ ママが心配するんだ」
という言い訳が通用するとも思えません。
逆に、さっさと会社に話していれば、
「授業を受けている間は、会議を避けてもらう」など、
交渉次第では、むしろ理解を示してもらえることもあるでしょう。
普段の業務からくる課題解決のために研究を志したのなら、
「論文に出す企業事例で、当社のことを書いてもいいですかね?」
という相談も会社にしたいはずですし……。
「企業事例っていうのは、隠れてこっそり出すもんなんだよ!」
という精神の方もいらっしゃるとは思うのですが、
「初手・コンプライアンス違反」となりかねないので、
注意がいるかと思います。
変なところで揉めてしまって、論文を公表できなくなったら嫌だなあとか想像します。
そもそも、
「なんとなく、周囲に隠し事をしている」
という状態で働くのが、精神衛生上よろしくないとも思います。
言いふらすのはダサい
また、会社に報告するにしても、勝手に広まるのはしょうがないとして、
自分からいろんな人に言いふらすのはダサいなとも思う鳩です。
社内に向けて何かしら策でも仕掛ける意図が無いなら、必要最低限の人にだけ言っておけばいいんじゃないかと思います。
そういうわけで、鳩は、自分の所属するPTのメンバーと上司にだけ伝えることにしました。
結果として、入学した現在、次のようなメリットを得られています。
と、まあここまで「さっさとゲロする」メリットをつらつら書きましたが、
最初に書いたようなデメリットもあることですし、
当たり前ですが個人の裁量による世界だとは思います。
(自分もいつか、痛い目に逢うかもな……)
と、ちょっぴり不安な鳩ですが、
ゼロリスクなんてないと割り切っていきます!
さて、次回は、
「博士”後期”課程……って、いったいなんだ?」
という話について、つらつら書いてみました。↓↓↓
to be continued…
参考資料
・挿入マンガ①④:横山光輝『三国志』(潮出版社)
・挿入マンガ②・タイトル:寺沢武一『コブラ』(集英社)
・挿入マンガ③:久住昌之(原作)谷口ジロー(作画)『孤独のグルメ』(扶桑社)
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