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リスキングと転職

マイナビの記事によると、2022年の正社員転職率7.6%と2016年以降、一番高い転職率だそうです。(転職動向調査2023年版(2022年実績) | マイナビキャリアリサーチLab (mynavi.jp)
リスキングやJob型への移行が議論されてきている中で、自分のキャリア形成を自律的にどう戦略をもって深堀していくべきか、向き合う人が多くなればなるほど自然とこの転職率は上昇していくのではないでしょうか。

何をリスキングすべきか考え方と、キャリア形成の転職について振り返ってみます。


1.問題解決能力のリスキングが必要と答えた人が多数

上記のマイナビの記事で一番興味深かったのが、今後必要となる能力がどの職種の経験者でも「ビジネス課題を設定・解決する能力」が上位にランクインしていることです。

問題解決能力ってちょとふわっとしていますよね。問題とは「現状とあるべき姿のギャップ」と考えると、1)現状を把握しており、2)あるべき姿がわかり、3)具体的アクションがとれる・考え出せる能力といったところでしょうか。

そう考えると、現状を分析する手法(フレームワークやITスキル、統計の知識など)を学ぶ、あるべき姿の知識を得る、解決策のノウハウや経験を身につけるということが具体的なリスキングの内容になるかもしれません。

2.あなたのキャリアはT字型かI字型か

以前人事コンサルの方から、キャリア形成はT字型かI字型か自分で常に意識しろと言われたことがあります。

T字型とは、いろいろな分野を知っていてある一定の領域が詳しいキャリアです。一方I字型は、一つの分野が深堀されているキャリアです。前者がゼネラリストで、後者がスペシャリストだと想像がつきやすいかもしれません。

自分のキャリアを振り返って自分がどちらの型なのか(または目指すのか)を考えると、今の職務内容をさらに深堀するのか、もしくは幅を広げるのか、リスキングの方向性がみえるかもしれません。

3.転職は「業界」「職種」「国」を3つ同時に変えるのが一番難しい

ビジネススクールのキャリアアドバイザーの方に、卒業後の進路でアドバイスされたのが上記です。転職する時には3つのうちどこを変える(変えない)のか、考えてから企業にアプライする必要があります。

日本で転職活動をするならば、1)「業界」を変えて「職種」は同じものに選ぶのか、2)もしくは「職種」をかえて「業界」を変える、3)どちらも変えないの三択です。

自分のキャリアの型は今どうなっているのか、何を学んでリスキングするのか、どの強みを次の転職先に売り込むのか、意識していれば自ずとキャリアは良い方向に向かっていくのではないでしょうか。




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