絶対見逃せない世界大会VCT#02

　今回から出場チームを紹介します。
　
　・FunPlus Phoenix（以下FPX）
　始めに前回の国際大会2022 VALORANT Champions Tour Stage 2 Masters Copenhagenにて優勝したFPXです。このチームの特徴はなんといってもヘビーシールドを買わない購入方法にあります。VALORANTにおいてもっとも使われる武器はARであるヴァンダル又はファントムですが、相手チームにファントムを利用するプレイヤーがいない場合、お金が余っていてもライトシールドを購入するという特殊な購入方法により、利用するお金を少しでも節約するという前代未聞の作戦を開発しました。このチームのロスターはANGE1、Shao、Zyppan、SUYGETSU、ardiisの5名であり、コーチはd00mbr0sです。特にANGE1はVCTで最年長の32歳のベテランでIGL（指揮官）を務めながらコントローラーを主に選択しています。また、エージェントの構成が多彩であり、大会ではほとんど利用されることのない「ヨル」を採用し相手チームを翻弄しています。また、攻めの要であるデュエリストを採用しない構成や、デュエリストを2枚起用することもあるなど構成が読みにくいチームであると言えるでしょう。

　・FNATIC（以下FNC）
　FNCは日本でも大人気のチームです。このチームが日本で人気な理由には日本代表のZETA DIVISIONの最も人気なメンバーであるLazとBoasterが仲が良いことや、日本公式Twitter、ファンサービスが多いことなどがあげられるでしょう。FNCの特徴は、打ち合いの強さよりもスキルをうまく利用し相手を追い詰めていくスタイルにあります。しかし打ち合いが弱いわけではありません。このチームの絶対的エースであるDerkeは世界でもトップクラスのフィジカルの持ち主で、人数差があるラウンドでももろともせず、そのラウンドを取得することが多々あります。また、16歳の新星とも呼ばれているAlfajerはVCT 2022 EMEA Stage2 ChallengersにてACS（強さの指標）で1位を記録しています。また、デュエリストからセンチネル、コントローラーまで利用でき、ピックプールが広いのも彼の特徴です。そして、他のチームが様々な構成で挑む中、FNCは固定化された構成で連度を高め勝利を収めています。環境が様々変わる中、いち早くメタに対応して構成を考え抜き、圧倒的な連携により前回大会では優勝候補とも言われていました。このチームのロスターはBoaster、Mistic、Derke、Enzo、Alfajerの5名であり、コーチはMiniです。

　今回は2チームを紹介しました。次回以降も同様に全チームを紹介していきます。