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北区 ~我がふるさと~#02

「赤羽」編

出典:SUUMO「次にくる住みたい街はここだっ! ~赤羽編~」 https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/machi/akabane150304/

 お疲れ様です、三瓶大祐です。
 
 だんだんと気温が上がり夏が近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は最近はGWの感覚が抜けきっておらず、眠気を払えないでいます。皆様は生活習慣と体調管理にはお気をつけくださいませ。
 
 さて、本日2回目のトピックは、北区屈指の繁華街、飲み屋街である「赤羽」についてでございます。
 
 赤羽は、戦後の闇市をベースとする繁華街です。第二次世界大戦後に闇市として栄えていた赤羽は、高度経済成長の恩恵を特に顕著に受けて急速に発展してきました。日本の中では治安はあまり良いとは言えない部類ですが、現在では日本屈指のグルメ街、「センベロの街」として老若男女問わず区民や旅行者に親しまれています(*1)。

出典:東京都北区観光ホームページ「赤羽馬鹿祭り」 http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/event/535-2-6-2/

 
 また、赤羽で有名な祭りと言えば「赤羽馬鹿祭り」が挙げられます。この祭りは、1956年のエイプリルフールにちなんで、地元の商店主たちが勢いで開催したのが発端とされています(*2)。以降コロナ禍に見舞われた2021、2022の二年間を除いたほぼ毎年4~5月に開催される人気の祭りとなりました。祭りの間は様々な路上販売店が展開され、これまたグルメにはたまらない大会となっているのです。
 
 そんな赤羽ですが、今回も三つの代表的な名所を、商店街を中心に要点を絞って紹介していきます。
 
●      名所解説
○      LaLaガーデン

出典:tripnote「赤羽スズラン通り商店街」 https://tripnote.jp/akabane-oji/shopping-akabane-suzurandori-shotengai

 あなたが初めて赤羽を訪れ、駅から一歩踏み出したときには、まず緑色のおしゃれなアーケード街に目を惹かれるはず。
 
 ここは赤羽スズラン通り、通称LaLaガーデンと呼ばれる大通りであり、まっすぐ貫くように設置されたアーケードが隣町の志茂まで続いています。
 
 現在でこそこの通りはフランチャイズによる飲食店が中心となっていますが、それでも連日お腹を空かせた観光客で賑わっています。また、スーパーマーケットやダイソーなどの安価な小売店も数多く存在しているため、隣町の志茂に住む人々も含めた近隣住民の生活の中心地とも言える通りになっています。
 
 そんな万人に親しまれているLaLaガーデンですが、近年においても積極的に再開発を行っている地帯の一つであり、路上駐輪場の設置やアーケードの照明のLED化などの近代化に加えて、装飾も日々バージョンアップしているのです(*3)。
 
 赤羽独自の魅力はあまり感じられないかもしれませんが、闇市時代の雰囲気を気軽に感じ取りたいなら、まずはここに寄ってみるのもいいでしょう。赤羽の熱気、あなたにもきっと伝わるはずです。
 
○      赤羽一番街商店街

出典:tripnote「赤羽一番街」 https://tripnote.jp/akabane-oji/place-akabane-ichibangai

 LaLaガーデンに並ぶ最も大きな商店街と言えばここでしょう。赤羽駅北改札口→東口と外に出て、すぐ左を向くと目立つ位置に入り口が設置されているのがわかります。
 
 こちらは赤羽から岩淵の方角に延びる、往年の雰囲気がより色濃く残る商店街です。
 
 1946年に赤羽復興会商店街商業協同組合を結成して以降、新仲見世商店街や商盛会を巻き込みつつもその歴史を守り抜いてきた由緒正しき赤羽商店街です(*4)。
 
 こちらには往年の名店がまだまだ残っている箇所が多く、鰻専門店から格安の居酒屋まで、バリエーション豊かな、そして大抵は相場と比べて安価な店舗が揃っているのが魅力となっています。
 
 前述の「センベロの街」という赤羽の通称は、この一番街に立ち寄れば「1000円でベロンベロンに酔うことができる」特色を指しており、それだけ安価で高品質な商品の提供が行われている街と言えるでしょう。
 
 また、この街は前述した赤羽馬鹿祭りで特に盛り上がりを見せる地区であり、その時に出店される店もまたこの街の魅力を引き立てています。
 
 繁華街という特性上、気軽に行くには多少抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それで敬遠してしまうには惜しい魅力があるのが1番街です。LaLaガーデンで雰囲気に慣れたら、是非立ち寄ってください。
 
○      赤羽桜堤緑地

出典:東京都北区観光ホームページ「赤羽桜堤緑地」 http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/spot/253-2/

 こちらは一種の公園ですが、赤羽の魅力を語る上で絶対に外せないエリアなのでここで紹介させていただきます。
 
 こちらは赤羽・岩淵・志茂にまたがって流れる荒川の堤防上に建てられた108本の桜並木が並ぶ公園です(*5)。
 
 ここの魅力はなんと言っても春先に咲き乱れる桜でしょう。
 
 想像してみてください。地面を、空中を、桃色に染める桜吹雪の中で、家族連れの談笑や会社の同志の語り合いによる笑い声が聞こえてくる。なんと微笑ましい光景ではございませんか。
 
 そのような往年の漫画のような光景は、花見シーズンの赤羽では当たり前のようになっています。もはや赤羽の民衆にとっては、花見と言えばここ、ここといえば花見といっても過言ではない大盛況ぶりなのです。
 
 では花見シーズン以外はどうなのかという話ですが。さすがに桜並木のインパクトには負けるものの、王子の各種公園でも見られた四季折々の景色はこちらでも楽しむことができます。
 
 特に新たな命の存在を予感させる初夏の新緑は、疲れ切って癒やしを求める現代人にも若々しさを思い出させてくれること間違いなしです。
 
 とにかく、もし花見シーズンに赤羽を訪れるようなことがあったならば、1番街やLaLaガーデンを後回しにしてでもまずはここを訪れることを勧めます。桜のアーチの中をゆったりと歩くだけでも、必ず忘れられない思い出になることと思います。
 
 いかがでしたでしょうか。赤羽は北区の中では比較的有名な地方であるため、今日紹介したことを知っている方もいらっしゃるかもしれません。
 
 しかし、そういうところを何度も訪れてみると、最初は気づかなかった魅力にも気づけることがあります。そういう気持ち……ささいな幸せとそれに気づく観察眼を大切にして生きていくことは、あなたの生活の質を高める最も安価な手段なのです。
 
 あなたにとってのささいな幸せってなんですか?もしよかったら、コメント欄でお話を聞かせてくださいね。
 
 それでは、また次回お目にかかりましょう。
 
三瓶
 
出典:
*1 2022 読売新聞「赤羽悪質客引き深刻 酔客誘導酩酊させ大金請求 中国人ら次々逮捕」https://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20221026-OYTNT50252/(閲覧日:2023年5月11日)
*2 東京都北区観光ホームページ「赤羽馬鹿祭り」http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/event/535-2-6-2/(閲覧日:同日)