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2023年冬アニメ感想#6

第6回は、「スパイ教室」を紹介します。

スパイ達の情報戦が行われる現代で、スパイ集団の美少女たちが、暗殺の任務をこなしていく話です。
 「世界は痛みに満ちている。現代では行われるのは、スパイ達の情報戦である陰の戦争である。」という世界感で、物語が始まる。1話では、コードネーム花園のリリィは、スパイ養成学校から、内閣府が不可能任務を達成するために発足したスパイチームの「灯」(ともしび)に選出された。陽炎パレスに到着したリリィは、他のメンバー(6人)と顔を合わせた。優秀なスパイ達に囲まれながら生活できると思っていたが、集められたメンバーは、養成学校で落ちこぼれの人ばかりであった。世界最強のスパイと自称するクラウス(灯のボス)が現れ、チーム灯のメンバーで、訓練をして、1ヶ月後の不可能任務の達成に挑むと告げた。クラウスは、「僕が集めた極上のメンバーなので、僕が指導をすれば、死亡率9割を超える不可能任務を達成できる水準まで持っていける」と言う。クラウスは超一流のスパイだが、鍵開けなどを無意識でこなしてしまうため、指導は下手くそである。メンバー達は、落ちこぼれの7人と指導ができない先生で、不可能任務に挑ませるなんて、政府に捨て駒にされていると嘆く。次の日、リリィはクラウスを気分転換として、デートに誘う。リリィは、このまま灯にいても、死ぬだけであり、スパイとして咲き誇れないと思い、クラウス先生の暗殺を企てる。リリィは、クラウスを水上ボートで毒殺・水没させようとするが、クラウスに先読みされており、失敗に終わる。クラウスは、リリィを灯7人のリーダーに選び、「全員を死なせるつもりはなく、必ず不可能任務を達成する」と告げた。そして、「お前達を高める指導方法は、僕を倒すことである」と告げ、スパイたちの騙し合いの教室が始まった。1話として、綺麗な終わり方だと思います。
 2話では、クラウス先生との訓練生活が始まる。灯7人は、協力して作戦を練り、日常のさまざまな場面で、クラウス先生の命を狙うが、どれも失敗に終わる。ディン共和国最強のスパイ集団の焔(ほむら)は不可能任務により全滅し、別任務中だったクラウスは焔の唯一の生き残りであると知る。焔という家族を失い、絶望の淵にいるという境遇にあるクラウスに同情した灯7人は、不可能任務に向けて、より一層訓練に励んだ。そして20日後、不可能任務を決行するため、ガルガド帝国に入る。灯7人とクラウスは、作戦通り、班に分かれ別行動をして、情報収集と作戦決行の準備を進める。疲労したメンバーを労り団結力を高めるため、決行前夜に決起会をする。クラウスも駆けつけるが、灯7人は既に疲れて寝ている。寝顔を見せられるのは、信頼している証拠だと言う。ついに、決行当日の朝を迎える。
 3話では、帝国に奪われた殺人ウイルス「奈落人形」のサンプルを回収するため、エンディ研究所に潜入する。研究所の西側にギードが現れて、灯7人に襲いかかる。(ギードはクラウスの師匠であり、焔のメンバーであった。ギードは共和国を裏切り、死を偽装して、帝国側のスパイになっていた。)研究所の東側で奈落人形のサンプルを回収したクラウスは、ギードと灯の元へ向かう。クラウスは、ギードが陽炎パレスに仕掛けた盗聴器に気づき、盗聴されていることを前提に生活するよう、灯に伝えていた。そのため、ギードは、灯メンバーの本当の能力や実は8人目がいることは知らなかった。それが功をなし、灯8人は好戦して、ギードの動きを0.1秒遅らせることができた。それにより、クラウスはギードを打ち負かす。クラウスにとって唯一の焔のメンバーであるギードに、とどめは刺さなかった。クラウスが一緒に焔を復活させようと提案したところ、ギードは何者かに遠隔射撃を食らい、命を落とした。翌朝、任務を終え帰還する灯は、不可能任務のために結成されただけなので、解散させられる。養成学校に帰ったふりをした戻ってきた灯8人は、これからも灯としてスパイ任務に励みたいと言う。かくして、再び騙し合いのスパイ教室が始まったのだった。

 3話までの話の流れは以上となります。音楽での演出や1話ごとの話の作りが上手いなと感じました。特に、第1話の話の展開が完璧でした。リリィがボートでクラウスを暗殺しようとするシーンや逆にクラウスがリリィを先読みし形勢逆転するシーンの、アニメとしての演出が良かったです。今回は3話まで見ましたが、1・2・3の3話分で、話の展開として、しっかり決まっていました。
 
 スパイ教室は、ライトノベルの1巻が出たときから知ってます。各キャラの声優は、かなり前から発表されていて、pvも出ていて、約束されたアニメ化作品でした。トマリ先生の原作絵はとても良く、灯8人は全員美少女で、ビジュアル面では申し分はありません。また、声優が豪華すぎることが魅力です。アニメ声優の超人気声優が勢揃いしています。声優は、「リリィ:雨宮天、グレーテ:伊藤美来、ジビア:東山奈央、モニカ:悠木碧、ティア:上坂すみれ、サラ:佐倉綾音、アネット:楠木ともり、エルナ:水瀬いのり」となっています。これだけでも、このアニメの本気度が伺えます。
 第32回ファンタジア文庫大賞受賞作品のバチバチに面白い脚本・超人気声優が勢揃いの声優陣・個性豊かな8人の美少女の可愛さ(ビジュアルの強さ)など、間違えなく2023年冬アニメの覇権級アニメです。ぜひ見てください。