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タッチダウン(TD)のタイム計測

スプリントコーチのMBです。

スプリントタイムを評価をする方法として、皆さんはどのようなもので評価をしているだろうか?おそらく、ほとんどのコーチやマネージャー、選手はストップウォッチによるタイム計測を行っているだろう。

MBの場合はタッチダウン計測によるタイム計測によってスプリントを評価している。

タイム計測の方法

短距離種目と長距離種目のタイムの重みが違う。もっと言うと10000mの1秒と100mの1秒では比重が違いすぎるのだ。箱根駅伝常連の某監督が残した名言に「1秒を削り出せ」とあるが、まさにそれを100mでいうと「0.01秒を削り出せ」である。

そういう意味では距離が短ければ短いほど、タイム計測のズレの割合が大きくなるので、できるだけズレがないように安定的にタイム計測を行いたい。

3つのスタート

①合図

紙雷管を使用する場合に出た光、煙を合図の瞬間にストップウォッチを押す方法。試合と同じスタート方法で実践向き。

②動き出し

セット時の後ろ脚が地面やブロックから離れた瞬間にストップウォッチを押す方法。

③タッチダウン(1歩目の着地)

セット時から1歩が着地した瞬間にストップウォッチを押す方法。

スプリントの評価して、大切なことは足の速さを評価することだ。そういった点で考えると合図から体が動き出すまでの時間は足の速さではなく、反応の速さだと考えている。さらに合図だとスタートを出す役割が必要になってくる。また、動き出し計測の場合、シンプルに遠くなったり、見る角度によって見にくいと感じている。

したがって、MBはタッチダウン(TD)をタイム計測で採用している。タッチダウンは英語で着地、接地の意味がある。スプリンターの走り出しの1歩目が地面についた瞬間にストップウォッチを押して計測を始める。タッチダウンであれば、反応の速さを評価から除外ができて足の速さを安定的に評価しやすく、スタートする時も一人でスタートできるので計測コストも下げることができると考えている。

タッチダウンによるタイム計測の例

MBポイント

・1歩が着地した瞬間にストップウォッチを押す
・ストップウォッチまたはゴールライン等の目安物にランナーが胴体がかかった瞬間にストップウォッチを押す

タッチダウンを用いた100m推定タイム換算表

30mや60mのダッシュをタッチダウンを用いて、100mの推定タイムを計測することができる。MBは10年のコーチングでこの表を利用してきたものがある。あくまでもMBが個人として使ってきたものなので、責任は持てないが今までコーチングしてきた選手ではタッチダウンタイムと100mのタイムはほとんど一致していた。有料ではあるが、自分のスピードを評価する上では役立つもものなのでぜひ活用してみてほしい。


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