シリコンバレーが逆に追従?中国の知識シェア市場が今すごい

少し前の「情報はタダで掲載する代わりに広告貼るよ」というフリーミアム型の情報コンテンツが変わりつつある。情報が世界に溢れかえり、人々はこの多すぎる情報から欲しい情報を探し出すのに疲れてしまい、良質な情報自体にお金を払うようになってきている。これは知識経済やナレッジシェア、コンテンツビジネスのマネタイズなどと言った話題で議論されている。

新しいサービスといえばやはりシリコンバレーから生まれると思われがちだが、今回中国の知識シェア市場を調べたところとても先進的で、画像認識やキャッシュレスで先行している中国(深センなどではキャッシュレス率が80%とかあるらしいし、小学校の登校ゲートは顔認証式だ)はSNSや情報コミュニケーション市場で全世界を一気に席巻しそうな勢いを感じた‥。

そんな、5年後には世界のイノベーションの聖地と言われていてもおかしくない中国(言い過ぎ?)で、今話題の知識シェア系サービスを調べてみたので皆にも紹介する。

DEDAO

有料ユーザーに30分の高品質のポッドキャストと要約がまとめられた人気のある本のライブラリを提供します。

Douyuなどのライブ配信サイト(イチナナライブとYouTubeが合体した感じで、可愛い子が歌ったり、ゲーム実況者がPUBGとかしてた)や中国最大手SNSのWeibo(微博)から知的欲求を満たすコンテンツだけを切り離したのがDEDAOらしい。

Ximalaya(シマラヤ)

2012年8月にリリースされた音声プラットフォームXimalaya(喜马拉雅FM = シマラヤFM)は、ユーザー数4億人、MAU3500万人を誇る超巨大な音声プラットフォームのユニコーンだ。

なんかVoicyのような音声コンテンツ(ポッドキャスト)もあるが、歌とかも聞けて、UI的にはSpotifyに近い(再生しながら別ページに遷移しても、流していた音声が固定フッターにある再生バーで流れ続ける)。

「なんだこりゃ?」という感想をいだきつつも、中国のサービスは世界で流行っている色んなサービスをどんどん組み合わせているのが印象深い。

日本ではVoicyやAudiobook、Spoonなどのオーディオコンテンツが流行ってきていてお馴染みホリエモンやはあちゅうさんら芸能人に加え、Twitterのフォロワーも多い副業年収4,000万のサラリーマン moto (@moto_recruit) さんやSNSマーケのCEOひつじさんなんかもVoicyに参入しているのが興味深い。ちなみに筆者はブログアフィリエイトのひつじさんとよくごっちゃになる‥。

ちなみにこのXimalayaは日本法人もあるようで、最近オフィスをリニューアルしたそうで活気づいていそう。

知乎(Zhihu) と 知乎 live(Zhihu live)

Q&Aサイトの 知乎(Zhihu)は機能やUI的にはQuoraっぽい。が利用には会員登録が必要でSNSサインアップには僕ら日本人が持ってそうなのとしてWechatくらいしかない。あとは全部中国のSNSでのログインか電話番号による登録だった。

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この会社が2019年10月にライブ動画配信機能もリリースし、それが 知乎 live(Zhihu live)のようだ。ただこれはアプリがメインで使われているようである。

機能やUI的にはYouTubeのようでもあり(下記スクショのは画像投稿ではなく動画投稿)、投稿UIはInstagramっぽい。

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本家であるQ&AもできるのでQuoraのようでもある‥。

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そしてAmazonのようなECモールもあるし、イチナナライブっぽいことをやっている人もいる。これ全部1つのアプリ‥多機能すぎやろ!

Fenda(分答)

Q&Aアプリの Fenda(分答)は、招待制でKOL(キーオピニオンリーダー)だけが回答者になれるいま中国で一番ホットなQ&Aアプリらしい。

Web版は提供されておらず、すべてアプリでの利用となる。Fenda のユーザは KOL から1分間のボイスメッセージを受け取る形で回答を得られるそうな。

しかし2016年にはコンテンツが全然更新されていなく実質閉鎖状態の時期もあったらしい。また公式サイトの作りや画像に髪の毛が写っている(画面が割れたかと思ったわ)とことかを見るとアプリのずさんさが予想される‥。

ちなみにアメリカでは、Whale(Ask Whale)という KOL と1対1のビデオ通話ができるQ&Aアプリもあったが2019年12月現在、そのサイトは閉鎖されていた。

参考文献



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