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第499回:馬鹿には「努力」するメリットが無い

昔の私ときたら、自分は何でもできるスーパー天才ガールになれると本気で信じていた。全てのことに全力で取り組めば、できないことなどないと本気で思っていた。
ところがどっこい、現実は全くそんなことはなく、どちらかといえば自分は馬鹿だということが分かってきた。記憶力は無いし、視野は狭いし、心も狭けりゃ性格も悪い。手先も不器用で口下手、おまけに見てくれも悪いときている。

昔は努力が楽しかった。だって、努力すればするほど、それは全て身について、いつかスーパーガールになれると思っていたから。
でも自分は馬鹿で雑魚で、一生完璧人間にはなれないんだと気付いてしまってから、努力がさっぱりできなくなってしまった。だって、いくら頑張ったってどうせ駄目じゃん。馬鹿だから頭に入んないし、頭に入ったところで応用できないし、応用できたとて行動できないし。どうせ駄目なら、努力してもぜ〜んぶ無駄。
そう思ったら、何かを頑張るなんてことがものすごいアホらしくなってしまった。先日「努力するぞ〜!」みたいな日記を書いた直後でアレなんやけどさ。

こういう人間が、「努力」をするためのモチベーションって何なんやろうね。
努力できる人って、努力によって成長していける人だと思う。努力しても成長できない人ってどうすればいいの? やっぱ努力したらしただけ無駄だと思ってしまわん?

まあ分かっとりますがな。言われなくても。「努力の方向性が違うんじゃないか」なんて、言われんでも分かりますて。何回もその思考にはいきましたて。
でもねえ、お馬鹿な人間がさぁ、「努力の正しい方向性」なんか分かるわけなくない?  お馬鹿なんだもん。自分のやりたいことに突き進むしかできるわけないじゃん、たとえそのやりたいことの才能がミリも無かったとしても。

努力しても何もできない人間が努力をするためのモチベーション、本気で分からんのよな。知ってる人いたら教えてほしい。誰や、努力は必ず報われるとか言い出した奴は。そりゃ希望は大事やけど、努力の方向性だけは注意しろよって先に教えてほしかったな。
きっとこういう他責思考が、私の性格を悪くしていってる。誰も悪くないですよ。人間はみんな等しく悪くない。曲がって汚い世界で生き残ることだけに必死なかわいい生物なだけなんだから。私だってそう。自分が悪いことも、自分が悪いと認めたくないから他責思考になり、でも限定的な誰かを叩くほど度胸も卑屈さも無いから、ただ主語を大きくしてぼやかしているだけ。心の中にまだ少しだけある「誰かから愛されたい」という気持ちが、卑屈になりきれずに中途半端なプライドの高さを保たせている。

できる奴になりたかったな。なんでも出来る奴だと言われたかった。誰にだろう。愛が足りないんですよ。私はただ誰かに愛されたいだけなんです。それが叶わないからこんなに狂ってしまった。悲しきモンスターだと思ってくれたらいいです。誰か討伐しておくれよ。

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