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第488回:生配信のようにパニックの模様をお伝え致します。

※この日記は半分フィクション、半分ノンフィクションでお届けしています。

もうダメだ。
大きめのやらかしをした。しかも立て続けに2回も。手があんなにもぶるぶる震えたのは初めてだ。
一応人生真面目にやってきたつもりだし、これから先もやっていきたいと思ってる。なのに自分の性質がそれを許してくれない。どうして自分のことを管理できないんだろう。マジで最悪。一生一人暮らしなんかできない。こんなやらかしを、人生であと何回して生きていくんだろう。その度に心臓が縮み上がって、泣きながら色んなところに電話をかけまくり、頭を下げまくらないといけない。何回他人に迷惑をかけて生きていくんだろう。怖い。人に迷惑をかけてまで生きていたくないよ。死んだ方がマシだ。

なぜこういう人間も自死が許されていないのか、正直なところよく分からん。
だって人に迷惑をかけまくる人間は、多分周囲からうっすら「早く死ねばいいのに」と思われている。私みたいな人の面倒を見なきゃいけない人は大変だと思う。そりゃ頑張って自立した生活をしたいとは思っているけど、他人に迷惑をかけなきゃ生きていけない。この世のことを何も分かっていないから、生き方もよく分かっていない。本当に、ただここに存在している以外のことができない。明後日のこと、一週間先のこと、数年先のことを頭に入れて生活するなんてできない。ただ今日、今この瞬間に生存している以外のことが何も出来ない。
だからこそ色んなことがギリギリになり、ギリギリになるだけならいいが大幅に遅れたり、色んなことが過ぎ去ったりして、頭を下げることになる。謝罪が嫌なわけじゃない、さすがにそこまでプライドは高くない。他人に迷惑をかけるというその行為が嫌すぎる。私如きのために他人の貴重な時間を奪うことになるのが怖い。その結果自分自身の評判がどんどん下がっていくのが怖い。そもそも悪い評判がさらに下がれば下がるほど、どんどん自分がこの世界に存在している理由や価値が無くなっていく。かろうじてあるかもしれない少しの価値も、どんどん無くなっていく。

パニックを抑えるためにこの日記を書いている。本来日記なんか悠長に書いている場合では無いです、マジで。
多分どうにかなるんだと思う。どうにかなる、っていうのは、「他人がどうにかしてくれる」の意味だ。私がどうこうできる問題ではなくなってしまっている。いや、もっと早く気づいてれば私がどうにかできたことだし、どうにかしなければいけなかったことなんだけど。
問題が自分の手の中にあるうちはまだいい。問題が大きくなりすぎて、自分ではどうにもこうにもできなくなり、自分のせいで起こった事象が自分の手を離れたところでどうにかしないといけなくなっているこの瞬間の気持ちがパニックを引き起こしている。もちろん私がパニックを起こしたところでどうにもならないんですけど。すぎたことはもうどうにもなりません。後悔しても遅い。

だからこそこれを未然に防ぐ方法は、まあ細々したのは色々あるんですけど、根本的に解決するためには私自身が死ぬのが早いわけだ。
まあ死なないんですけどね。ローンあるんで。
細々した解決策を、こんなゴミみたいな人間が守れるはずがない。どうにかしたいという気持ちはありますが、どうにかしたいという気持ちがあるのと、本当にどうにかできるかどうかは別。気持ちではどうにもならない。色々気をつけてたのにこういうことになる。

もう嫌だなぁ。何もやる気が起きなくなってしまった。パニックが起きたあと、なんとかかんとか落ち着くと、今度は虚無感と希死念慮が一気にどばっと湧いてくる。喜怒哀楽が激しくて面白いね。

リアルタイムでお届けしているこの日記なのですが、今色々解決しました。私は何もしていないけど、私の知らないところで色んな人が色々上手いことやってくれたらしい。人は思っているよりみんな優しい。だからこそ怖い。この優しさに甘えているわけではないけど、いつかきっと私は見限られる。人の優しさは底なしじゃない。人1人に示すことが出来る親切の量は決まっている。私はそれを早々に使い切らせてしまい、どんどん人から見限られていく。私が無能なのが悪いんだけどね。

パニックのときはさ、その事象をどうにかして解決する方法を探すのに必死だから、ある意味生存を認識できる。この世界にしがみついて、まだこの世界で生きていくための努力を必死にしているというその事実が、私と「生存」がかろうじて結びついていることを感じられる。
でもひとたびパニックが収まり、少しずつ落ち着いてくると、今度は解決策を探すフェーズに入り、だんだんと自分の存在意義とか価値についてまで考えが飛躍していく。そうなるともうこの世界と自分との繋がりをどうにかして切り離すことしか解決策がないように思えてならない。
今日が仕事でよかったとつくづく思う。もし仕事が無ければこのまま電車に飛び乗って樹海に向かってたところだ。仕事がある、なおかつ自分の真面目な性格が幸いした。今夜さえ乗り越えることができれば、多分またいつもの生活に戻れる。

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