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第493回:調子に乗るな、逆戻りだ

薬も飲み始めたしある程度健康に近づいてきているという自負もあったのに、突然「遺書を書かないといけない」と思いたち、遺書のようなものを書きながらボロボロ泣いて、「そういえば預金を全部下ろして来ないけん」などと考えたところでふと我に返ったりしていた。
健康にはまだ程遠い。悪夢を見る頻度も、以前よりだいぶ少なくなったとはいえまだまだ多いの範囲からは出ていないと思う。

ここまで来ると、いつもの波がやってくる。
もしかして私って既に健康なのでは? 自分は普通じゃないと思ってたけど、もしかしてみんなこんな感じなのでは?  それをみんなは乗りこなしているけど、私は乗りこなせていないだけのただの怠惰な女なのでは?

薬を飲んでも効いてこないのは、薬が自分に合っていないからじゃなくて、そもそも私が既に健康だからじゃないのか。私がただ怠惰で、酷い人格の持ち主なだけじゃないのか。そう思うと怖い。ものすごく怖い。あ〜、怖くなってきた。

自分の取り柄は温厚なことだけだと思ってたけど、最近はなんか万物全てにうっすらイライラしてしまってもうどうにもならない。あと数ミリで満タンになってしまう怒りゲージを、すんでのところで押しとどめているような感じ。別に悲しくはないのに、涙腺ギリギリのところで常に涙を留めているような感じ。これが無くならない。いつまで経ってもすっきりしない。爽やかな朝とやらを迎えられない。

でも一つだけいいことがあるといえば、少しずつまた自分の文章が好きになってきていることかもしれん。
以前はもう自分の文章が好きで好きでたまらなくて、本当に何書いても自画自賛甚だしく、我ながら天才だと思ってしまうくらいだった。それがだんだんと自分の限界とか現実が見えてきて、他人の凄さも分かってきて、自分の文章がとんでもなく嫌いになってしまい、何を書いてもゲボ出そうなくらいの嫌悪感が生まれ始めてしまった。
ようやくそのフェーズも治まってきて、今は少しずつ自分の文章をまた好きになりつつある。こうなると人間は強い。結局一番強いのは、適度な自己愛です。

それはさておき、まだ体が思うように動いてくれない。調子乗って毎日弁当作ったり、新しいことに手を出したりしていたらまたこんなことになってしまった。

昔はあんなに「ていねいなくらし」を馬鹿にしてたけど、今は「ていねいなくらし」に本気で憧れてるもんね。毎朝早起きして、ストレッチして、白湯とか全然飲みたい。夜中まで酒飲んで血走った目で創作するのはもう古い。
そうは言っても、長いことそうやってきたから不健康の癖がついてしまっていまだに不健康ヲタクから抜け出せん。頑張れ、頑張ってくれ、私。こんなところで燻って終わるわけにはいかないんだ。マジで。助けてくれ。

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