第495回：金欠でも性格がゴミでも、人生を快適に過ごしたい

2021年に買った『生活の質』ことワイヤレスイヤホンがついに壊れた。

まあ5000円やしね。3年持ったらだいぶええ方ですよ。
……とか思ってたら、なんか知らんがまた復活した。どうやら本体の塗装が剥げて、充電器と繋がる場所が汚れて反応しなくなり、充電ができていなかっただけっぽい。接続部分の塗装を剥がしてみたら、充電ライトがついて、また繋がるようになった。お騒がせな。

とは言いつつも、少しだけ「壊れてもよかったのにな」と思ってたりする。いつだって人間は新しいもんが欲しい。たとえどんなに金欠であろうとも。
金欠でも新しいものを買うには、それなりの理由がいる。一番都合がいい理由は、「壊れて使えなくなった」っちゅう理由ですわな。使えなくなっちゃったんだから、新しい物を買わんと仕方がない。そういう言い訳を使って、意気揚々とホクホク顔で新しい物を買うのが人間ってもんです。

だから今回私も「あっちゃ〜〜〜もう使えへんようになってしまったか〜〜〜そんな急に壊れられたら困るわ〜〜〜」とか言いつつも心のどっかで「さて、どのワイヤレスイヤホンにしようかな」と思っていたわけだ。金欠だけど壊れちゃったなら仕方ないよね〜と思いながら、もう既に新しいワイヤレスイヤホンを調べ始めてたんやから、単純な奴ですわ。

でもまだ使えると判明してしまったら、新しい物を買う訳にはいかない。なぜなら私はとっても金欠なので。ワイヤレスイヤホンなんか買ってる場合じゃない。マジで明日の食費もギリみたいな感じなのに。
よく言うやんか、「何かを買う時には、それが本当に必要な物なのか、ただ自分が欲しいだけなのかを考えてから買いなさい」って。ワイヤレスイヤホンなんか、見てみ？ どう考えても必要じゃないもん。普通の有線イヤホンでいいし、もっと突き詰めて考えたら、別にイヤホンで何かを聞く必要だって無いんやから。音楽だってラジオだってYouTubeだって我慢すりゃいいだけの話。そんな嗜好品を、金欠女が欲しがっていいんですか？ いいわけがないです。

でもさぁ、これってもう「生活の質」の話になってくるんよね。QOL。確かに必要では無いかもしれない。でも、「あった方が人生楽しくやっていけるよね」っていう物なんですよ。
金欠女が何かを欲しがるのは確かに悪かもしれんよ。でもやっぱ私にも人権ってもんがあるからさ。あるからには、この世界で快適に生きていきたいという欲求もある程度尊重されるべきなんじゃないですか？ そうですよね？
つまり金欠だろうと欲しいもんは欲しい。帰るかどうかは別としても。そして、欲しいと声に出して言ってしまうことも許してほしい。別に誰かにおねだりしとるわけじゃないんやからさ。哀れまないでよ。いつか己でお金貯めて買いますがな。でもそれまでは、欲しいと言葉に出して言うくらいは許しておくれよ。
それはつまり、人生を少しでも快適に生きたいっちゅう主張でしかないんやから。