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独学で映像制作を学ぶときに参考になった本•コンテンツ備忘録

映像を作る職業に就きたくて大学に進学したものの、正直専門的な知識を教えてもらえるどころか…みたいな状態でその上将来も不安で落ち込んだ学生時代…

そんな中、独学を進めていて心の支えになった本やコンテンツを紹介します。同じような境遇にいる誰かの参考になればいいな〜という気持ち半分、自分であとで読んで懐かしみたい気持ち半分でまとめています。

※実写映像制作に役立つコンテンツを主にまとめています


映像制作全般についての参考

映像音響処理技術者資格認定試験

 映像制作系の専門学校とかに通っている学生がよく取らされる資格ですね。自分も受けて合格して、映像制作するためにはこういう知識を持っていればいいんだな〜という安心感が得られました。

 あまり満足感のある映像についての講義は受けられなかった大学生時代でしたが、この資格を持っていたことで映像についての勉強はしてきたんだと就職先に伝わった実感があったので、取ってみて損はないと思います。ついでに言うと、この資格は合格率70%くらいらしいので独学でも公式の問題集を買えば十分合格できますのでちょっとお得感があります。

 もしかしたら趣味の動画制作には生かせない知識が多いのかもしれませんが、趣味の動画制作をするにしてもチェックしておきたい著作権についてもよくまとまっているので、そこだけチェックするのもありかも…?

映像クリエイターのための完全独学マニュアル

 主に実写映像を制作してみたい初学者にオススメの本です。実写映像を制作したいと思うなら学ぶことは多岐にわたるわけですが、まずは全工程をある程度知りたいと考える方にとっては大いに参考になる本だと思います。
 
 著者が低予算の映像制作を得意としている方であるということもあって、低予算でもなるべく映像のクオリティを上げるためのアイデア、低予算でもおさえておきたいポイントなども書いてあって、自分が実際に制作をしている姿を読みながらより具体的に思い浮かべられる本だと思いました。

脚本について

SAVE THE CATの逆襲

 自分のアイデアを実際に脚本として書き起こすためにはこの脚本は何かがダメなんだけど、何がダメなのかは具体的には分からない…!みたいな時に読みました。似たような題で同じ著者の本がいくつかあるのですが、初学者に一番オススメなのはこの本だろうと…。

 いい脚本アイデアやいい脚本の書き方を参考にするのも良いですが、よくない脚本ができてしまう要素に気づくというのも自分の作品を客観的に見る上では必要だと思いますので、この本はとても参考になりました。

照明について

Cine Frame 

 海外CM・映画・ドラマで多用されている定番のライティングについて教えてくれるYouTubeチャンネルです。照明についての教材でしっくりくるものがなく、成長も感じられず、でも独学するしかない状況で落ち込んでいた時に出会いました。

 とても説明がわかりやすく、またとてもよくまとまっている講義動画で、この動画を見て学んだことによって、照明についてより意識を向けて映像を見ることができるようになりました。紹介されているライティングがどれもかっこいいので、真似して早く映像を撮影したい!というモチベにもなると思います。

岩井俊二監督インタビュー -自然の光で描き出す、人間の感情表現-

 作品中の光の描写が好きな監督の、映像の光についてのインタビューということで嬉しくて読みました。

 監督は人為的な照明で画作りをするというよりは、自然光を生かした撮影、照明よりも撮影時間を重視した撮影を行うそうで、人為的な照明をどう上手くやればいいんだ〜!って困っていた自分にとっては新しい考え方でとても読めて良かったと感じるインタビューです。実際自然光を重視した撮影にシフトしてみるとやっぱり良い感じの映像は撮れましたね…(もちろん人為的な照明も上手にならないといけないのですが)。

 このインタビューの中でも語られている「太陽は操作できなくても、時間は選べますから」という考え方がとても好きです。


創作論•モチベ上げ系

禰好亭めておさんのYouTube

 専門学校でVTuberの講師もなさっているVTuber、禰好亭めておさんのYouTubeです。VTuberになりたいわけではありませんが、参考になるな〜と思って作業がてら流し見していました。プレイリストのVTuber講座動画シリーズがオススメです。
 VTuberということもあって、自己プロデュースとか営業、適切な目標設定などについてお話しされている動画が多いように感じます。これはVTuberになりたいという方以外にもとても役に立ったり、共感できたりする内容なのではないでしょうか。私はネットコンテンツを作るお手伝いをしたことがありますが、その時に大いに役立つ視点が多かったです。

田中一行先生インタビュー

私が好きな漫画『ジャンケットバンク』作者の田中一行先生のインタビューです。

「自分にできそうなことから描くものを選んではいけない。」という記事の見出しや、本文の『僕が伝えたいことは、「手持ちの武器を使ってはいけない」ということではなく、「自分の武器を効果的に使うアイデアを、今できることから選ばない」ということです。』という言葉がとても刺さります。

 映像を作るにおいては「諦めるしかないアイデア」みたいなものってありますしそういうことを考えると目が死んでいくんですけど、こういう気持ちは大事にしたいなと思いますし、やっぱりこういうことを真っ直ぐ言える創作者って心強いですよね…。
 気持ちが下がったり怠けようとしたりしている時に見返しています。

広告コピーってこう書くんだ!相談室

 広告コピーについての講義があったときに、コピーライトについて全く分からなかった時に読みました。同じ著者が出している「広告コピーってこう書くんだ!読本」はコピーについての教本という感じでしたが、こちらは創作論にもつながる学びが多い一冊でした。
 
 特に『基本的には、「本業がうまくなるのは、本業をやるからだ」とぼくは思うんです。』という言葉が刺さりました。
 この言葉は、広告コピーが上手くなるには映画を見るのがいいのか!?とか読書をすればいいのか!?みたいに、コピーが上手く書けるようになりたい人がいろいろなものに手を伸ばしているのを見た著者の言葉です。
 私も制作がもっとできるようになるために他のインプットが大事だ!みたいな感じでやみくもにいろいろ手を広げて制作から離れ、結果もとよりも下手なものしか作れなくなり迷走したことがあったのですが、この言葉に目を覚まされました。

最後に

 ここで紹介したどのコンテンツも、定期的に見返すようにしているくらいとても役に立つコンテンツです。学生の時にこういうコンテンツに救われたな〜という懐かしむために、記憶が新しいうちに備忘録として書かせていただきました!


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