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カオス東京への挑戦

すべてのサブカルは東京に通じる、過言ではない、すべてだ。

ライン工で満身創痍、好きな女に東京に内定取ったらデートしようという約束をしていざ取ったらガチすぎてキモイということでおじゃんになった12月のクリスマスイブ、俺はいったい何のために知らない土地の内定を取ったのだろうと己の愚かさを呪った。

さて本題だ、まだ働いてなくて金欠の俺は松屋の並盛を口の中にすぐになくならないようのろのろと箸を運びながら身の丈に余る東京での生活に思いをはせる。

東京はいい、知っている地名、きれいな男女、高い賃金、高い車、ブランドショップ、高い寿司、そしてサブカル

都心に住む人たちはみなつまんなそうな顔してせかせかと歩いている、否、寒いだけか?

先日、用もないのに友人の車で銀座へ行った。降りてない、通っただけだ。俺の両親のルーツをたどる、母さんも父さんも昔銀座に勤めていて、そこでカレーを食ったという話を聞いた。俺も銀座で一緒にカレーを食う女をこの町で探したいと思う。間違っても六畳一間のボロアパートに住んで松屋の並盛を少しづつ食うようなせこい男になってはいけない。

ついでに、俺が内定を取った丸の内を見てきた。まるで今までのライン工で働いていたのがウソみたいな立派な場所だった。俺は一気に東京という町にほれ込んだ、ほれ込んだが五分くらいたってすごい風景にも慣れた。人は慣れる生き物なのだ。

「東京は愛せどなにもない」と椎名林檎が歌っていたが、正しくはどういう意味なのだろうか?一年住んだ後に考えてみるとする。


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