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10年前 夏 カブトムシ一家心中バラバラ殺人事件 空蝉

これは小さな頃、私がカブトムシを飼っていた頃の話です。
幼い頃から虫嫌いだった私ですが、なぜかカブトムシだけは好きだった。
しかし、とある事件によりそのカブトムシと暮らしたのもほんの1ヶ月程度でした。

とある事件…それはタイトルの通りカブトムシ一家心中バラバラ殺人事件です。
あの日、朝起きた私はいつものようにカブトムシの入ったカゴの中を覗きに行きました。
すると、中にはいつもの可愛いカブトムシではなく、体がバラバラに散らばったカブトムシがいたのです。
悲鳴を上げる私
駆け付ける家族
第一発見者となった私は家族にカブトムシがバラバラで死んでいる旨を話しました。
すると親が、「これって喧嘩両成敗で共倒れしたんじゃない?」と推理。
そう、よく見るとカゴの中にいたオス同士が殺し合ったような形跡があります。
幼い私は無知故に、一緒に飼ってはいけないと言われているオスを多頭飼いをしていたのです。今思うと悪い事をしました。
当時の私にそういった罪悪感はなく、ただ目の前に広がるカブトムシのバラバラ死体にショックが隠せませんでした。
悲しい…😭😭😭と泣いていました。

その後 私は泣きながら公園の草むらにカブトムシの亡骸を埋めに行ったのです。
プラスチック製のシャベルでちまちまと木の根付近を掘った映像が頭から離れません。
今も公園の木の下にあのカブトムシは分解され、土となり眠っています。
あの時一緒に埋めた蝉の亡骸と共に。
埋めに行った当時は、涙が止まらず 心は空っぽでした。
しかし、私は帰り道で羽化したばかりの真っ白な蝉を見た。
その瞬間 私は生命の尊さを感じ、細胞が歓喜し栗立つのを身で感じた 思わずその羽化したばかりの蝉に祝福のキスをした気がする 今思うとばっちいな

この出来事は私という人間を作った一つだったんではないかと思います。
だからこんな失敗談も忘れてはいけないのです。

それではまた次回!


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