「本当の」私に会いにいく
うさぎパンチと怪獣幼い頃、私は自分が最強だと思っていた。
うさぎのパペットをつけて、兄にうさぎパンチをかまし、親には「怪獣がやってきたー!」と言われた。
小学校で鬼ごっこをしてる時、校庭を縦横無尽に走り回ってる自分は「無敵」だと信じていた。誰も私を捕まえることはできない、と。
数十名のクラスメイトを集めて「どんぐりハウスコミュニティ」を運営していた。パンフレットや名簿を作り、毎週号令をかけ、日が暮れるまで遊びまくっていた。
でも今の私は、全く違う人間。
自分に自信はないし、