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星新一「妖精配給会社」読後感

星新一さんの本は選書にラインナップされてることで、これまでも度々手にしてきた。
が、毎度、何ページか読み進めて、「。。。で?」「これのオチって一体どこ?」「この文章が伝えたかったメッセージとは。。」という、凡人には超難しい文章に思えていた。

外山滋比古さんの作品にもかなり近い感想を毎回抱いている。

今回も、何度目かの正直で手に取った。

今回も内容やメッセージ性についてはイマイチ刺さらなかったのだが、一つだけ分かったことがある。
星さんの文章は、内容の描写が抽象的であること、一方でとある事象について具体的に描きつつも本題とするメッセージからは「敢えて」遠くからアプローチしているが故に、読み手の想像力に任される部分が多い。

ただ、星さん自身は、書く前に絶対本題を言語化してる。一言で言うと、、的なテーマを掲げて書いてるはず。そのくらい中身自体にはブレがない。
(てかそのテーマ教えて?て感じ)

なので、これらが刺さるに足るだけの経験や知識や想像力のある人には超おもしろいのだと思う。
が、私はまず想像力が足らず、描かれた事象を想像ゼロでそっくりそのまま文字通りにしか理解できないので、やはり最初に描いたような感想に行き着いてしまうのだと、今日分かった。

星新一を語れるようになったら超かっこいいよね、、、と思いました。

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