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バカンス?なんだそれ?の巻(ボリビア)

Hola! まゆうです。

この1週間は、友達であり仲間であり、ボリビアで5本の指に数えられるくらい著名な音楽家の友達がコロナウイルスで緊急手術を要する病状になっていて、ワッツアップ(LINE的なアプリ)にくるメッセージがみるのが怖かったです。

幸いにも、血清療法で一命はとりとめたらしいですが、彼のお母さんとおばあちゃんは亡くなってしまいました。今まで友達の友達など、第三者が感染するニュースはたくさん聞いていたものの、実際に自分の友達が危篤と聞くと、改めてコロナウイルスは人の命を奪ってしまうウイルスなんだよな、と実感しました。

ともかく、早く回復してくれることを祈るのみです。ボリビアの医療崩壊はどんどん進んでいるらしく、今は家族が亡くなっても、死亡判断を下す医師や警察が忙しくて検証に来られず、1週間くらい遺体を家に置いておくしかないと聞きました。やっと死亡判断か下されても、今度は棺が足りず、墓地も足りずと、遺体問題が深刻になっているらしいです。

ラパスは乾燥しているから1週間くらい大丈夫なのかなとも思いますが、他の地域はどうしているんでしょうね、想像したくないですね。


さて、気持ちを切り替えて、今週のテーマはバカンス!

2020年のボリビアはバカンスとは程遠い外出禁止生活ですが、それはともかく明るく行きましょう!

と言ったものの・・・

ボリビアには、欧米的なバカンスの概念はありません!笑

オランダのように、夏だ!海だ!カリブに行くぞ!というような典型的バカンスを過ごす人は、ボリビアにはほとんどいません。(一部の富裕層や、海外に住んでいた経験のある人はやってるかもしれないけど)


理由はおそらく2つ。

まず、一般的なボリビア人は、お金がない

その月の給料はその月生きるため、その日の収入はその日生きるためという人が多いです。また、多少貯金できる家族も、みんなで旅行に行けるほどはお金が貯まらないのが実情です。

南米の周辺の国には長距離バスが出ているし、パスポートがなくても、IDカードだけで国境を超えられるし、外国に行こうと思えば日本よりハードルは低いはずなんですけど、金銭的問題が大きいのでしょうね。

ボリビアは中南米の中でもかなり物価が安い国なので、国外に出ると普段の生活の何倍もお金がかかります。国外旅行は現実的ではありません。

中流以下の家庭は、パスポートを持っていること自体がレアで、飛行機に乗る海外旅行をしたことがある人はほぼいません。

パスポート取得には、2万円 (日本人的に10万円くらい) かかり、取得してもほとんどの国がボリビア人には別途ビザを要求しているため、相当お金に余裕がある人しか飛行機で国外に行こうとは思いません。



2つ目は、家族が多い

ボリビアは、子供が5、6人、あるいはもっといることも珍しくなく家族が多いです。つまり、家族旅行をするのは予約も何もかもが大掛かりなんですよね。

上の兄弟は働いていて、下は赤ちゃんなんてこともあり、全員の都合を合わせるのが難しいという理由もあるかもしれません。

旅行をするとなると、家族よりもカップルや友達グループであることが多いように感じます。自分の分だけ、2人分だけ考えればいいのは、家族旅行より楽なのかもしれません。


では、普通のボリビア人の長期休暇は何しているのでしょうか・・・?


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