虫眼とアニ眼
養老孟司さん×宮崎駿さん
1997年〜2001年までのお2人の対談が収録された本を約20年経ったいま、読了しました。
巻頭に宮崎駿さんのイラストで理想の保育園や町が描れているのですが
こんな町があるならわたしはココに住みたいな〜
わたしは元々、養老孟司さんの雰囲気や物言いに好感を持っており、難しい事もあるし自分はこんな風になれないだろうな笑
と思いながらも少なからず影響される部分はあったりして。
宮崎駿さんに関しては正直わたしは子供の頃に誰もが通るであろうジブリやディズニーをあまり観ずに育ってきたもので…
トトロくらい?しかまともにみたことがなく。
数々のジブリ名作をちゃんとみたのは大人になってからでした。
"もののけ姫"に関して言えば、去年の期間限定ジブリ作品映画館上映で初めて観ました。
コロナというきっかけがなければこの先も観ていなかったかもしれない…
"もののけ姫"の良さに気づけずにずっと過ごしていたかと思うとゾッとする
とまで言うのは大袈裟かもしれないけれど、
"もののけ姫"が1番好きかもしれない。
他作品も含めちゃんとジブリの世界を観たのはホントここ数年の話で。
そんな私の興味がある2人のおじさまの対談本を見つけ即購入、即読了しましたが、
読み終えた後に20年も前にすでに「今」起こってるような問題を提言されていたり、なるほどな。と学ぶことや、お2人の感性の中でのお話でわたしにはわかりずらい部分もあったりもしたけれど、総じて面白かったです。
人間と環境についてそれぞれの目線でお話しされているのですがお2人の言葉に興味深いものがいくつかありました。
人と情報が溢れるこの世界で情報が日々変わっているようにみえて、情報というその事象は変わる事なく、変わっていないようにみえる人間の方が日々、毎日、変わっていっている。と。
確かに、なるほどなー。
人も情報も簡単に手に入りやすくなった分、人も情報も簡単に信用出来ない世の中にどんどんなっていくんじゃないか。と。
SNSがこんなにも広がっている世界じゃ全くなかった頃にこんな風な未来予想を話されていて、まさにそんな世になっていってるという現実。
おっしゃる通りっ!さすがですっ!
っていう気持ちと、
まんまと… その通りの現状じゃないか…とあんまり的を得ていてほしくなかったなー。
っていう気持ちと。
お2人の根っ子には童心が共通としてあって、だからなのかはわからないけれど、お2人共にブレない強さを感じました。
それがたくさん垣間見れた1冊でした。
最初に書いた駿さんの理想の町を描かれていた絵MAPなるもの に住みたいってホントに思った!
町というよりはむしろ 村なんだけども。
思考が昭和だからなのか…
昭和に育ってきたからなのか…
現代(いま)の生活をどうしても抗ってしまうわたし…笑
駿さんの想う町には人と人との繋がりとか思いやりが自然に育まれるようなあの絵MAPのまち。
独身かつ子供もいないけど、こんな所で子育て出来たら最高に幸せなんじゃないかと思う。
ホントウに。
誰かつくってくれやしないかなぁ〜笑
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