かさぶた
生きていると、特に独りじゃ無いと、生活の中でいろいろな声をかけられて、細かく傷ついていくこともある。独りじゃ無いという有難いことに。そんな細かい傷の上に、重なれば重なるほどかさぶたがいっぱいできていく。
かさぶたなんて無い方が綺麗だし、凹凸無く物事を受け止められる。まっさらに、真正面から受け止められれば、いつでも人のためにそこに居られるような気がして安心する。心地よいし、傷は傷のままでいてくれた方が痛みもわかって良いのに、と思う。鈍感になりたく無いよ、と叫ぶ。
それなのに、それなのに。傷を優しく癒してくれるのもまた人だったりもする。できたかさぶただって、優しく潤してくれる。そして彩ができてゆく。
心豊かってなんだろうか。
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