保育士の奥の深さ
保育士で3年ほど勤めただけで自信満々になってしまう人がたまにいる。
全てをマスターし、何がどこにあるかも知っている。
保護者とも仲良くしており、信頼関係もバッチリだと。
自分でそう思っている人がいる。
しかし、何年経ってもゴールの見えない職業。
私も20年以上経つが、自信満々になった事など一度もない。
毎日毎日が学びの職業だ。
1箇所での勤務数年で全てを知ったような感じになってしまう人が不思議で不思議で仕方ない。
学生時代の保育実習の時に、勤務歴8年の先生がいた。
私からしたら大大大ベテランだが、ご本人は全くそのようなそぶりがなく「仕事なんか全然できないし、自信がないんだ」と笑いながら話していた。
謙遜しているのかな、と思っていたけれど、実際のところは本当にそう思っていたのかもしれない。
子育てに答えはない。
時と場合、状況によって対応は変わる。
人間関係も様々。
イレギュラーな虐待案件もある。
障害児の受け入れもある。
保育施設だけでの勤務が「保育士」ではなく、福祉施設で働くことのできる国家資格。
一生学びが続き、ゴールが見えない仕事である保育士。
それが奥の深い所でもあるのだと思う。
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