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断食のすすめ/言葉のサプリ【ココロとカラダ】

断食というと修行感かつ悲壮感ががでてしまうが、流行りのファスティングというとおしゃれ感爆上げである。

ファストは断食を意味し、就寝後の断食状態を終える朝食をブレイクファストという。

つまり我々は日々、断食を取り入れているわけだ。言い換えると毎日がファスティングだ。


言い過ぎである。

私も数年前から定期的な酵素ファスティングを取り入れている。
ファスティングには準備期、絶食期、回復期がありそれぞれ同等の時間を要する。
例えば絶食時間を48時間とすると前後48時間を含めた6日間の計画となる。
そうすると勤め人にはなかなかとっかかりにくいのではじめは1日断食を勧めたい。
簡単に説明すると前日は動物性タンパク質や添加物をさけ、おかゆなど消化の良いものをとり(準備食)、当日は固形物をとらず豆乳や出汁のみでたくさんの水を飲む。翌日はまたおかゆから徐々に固形物をとる(回復食)。
「詳しくはネットで検索」である。

おわかりのように、絶食期と言っても何も口にしないわけではない。なぜならカロリーを摂らず飢餓状態を作ると身体はエネルギーを貯めようとし、代謝の悪い太りやすい体質を作ってしまうからである。
絶食期に摂って良いものはネットに情報がたくさんあるのでそれぞれ好みのものを選べば良い。
私は酵素ドリンクを愛用している。時間は色々試したが絶食48時間が私なりのベストだ。

さて、なぜ私がファスティングを勧めるかと言うと単純に体調が良くなるからである。
一番の実感は眠り。
日々忙しく、食事の時間もまちまち。布団に入っても寝付けなかったり少しの物音で目が覚める。いくら寝ても眠い状態が続きショートスリーパーとは言えど朝が辛くなる。
そんな時、ファスティングを行うとぐっすりだ。もうぐっすり以外の形容がない。
起こされるまでぐっすりだ。
それはそれは深い眠り。
でも起こされるとスッキリ、シャキーンだ。

語彙力はともかくとして、これほど健康を実感することはない。
胃腸を休めると脳も休むことができるようだ。

そして集中力。
空腹で集中できないのではと思われがちだがその逆だ。空腹を感じたら決められたものを口にするだけで解決だ。
ファスティングの妨げにならないようメディアを避け余計な情報を遮断。
感覚は研ぎ澄まされ、ヨガのバランスポーズなんて仙人の仕上がりである。

他人(ひと)は他人(ひと)、自分は自分。
他人は時間になったから食事をする、でも自分は時間になっても食事はしない。
空腹を感じたら酵素ドリンクを飲むだけだ。
自と他をこれほど明確に分けられることはない。

ファスティング後の効果としては、身体に悪いものを口にすると苦味を感じるようになり自然と身体によいものを食べるようになる。
時間の使い方、考え方も変化する。テキトーがなくなるのだ。よく考え行動するようになる。実に無駄がない。

ココロとカラダが本当に必要としているものを知り、不要なものを手離すファスティング。

決して修行でもなければダイエットでもない。

人生感が変わる断食、一度は試していただきたい。



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