鬼滅の刃で得た気付き
「鬼滅の刃」全編を通して「人間性」の大切さを感じた。
以下、ネタバレを含むのでご注意ください。
主人公の炭治郎はとにかく性格が良い。優しくて思いやりがありいつも他人のことばかり考えているような少年で、同じ鬼殺隊で耳のいい少年である善逸に「炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする」と表現されるほど、とにかく優しい。
そんな炭治郎と対照的だと感じたのが、善逸の兄弟子である獪岳である。彼は善逸に「心の中の幸せを入れる箱に穴が空いている」と表現されている。
なるほど、私もそうかもしれない。と思った。どうにも辛いこと悲しいことばかりに囚われすぎていて、嬉しかったことや感謝すべきことがどんどん穴から溢れている。
獪岳はもともと善逸と一緒に雷の呼吸を修行していたが、自分が特別でないと気が済まずとうとう鬼になってしまう。そして雷の呼吸を極めた善逸に敗れ消滅するのだが、その最中に同じ鬼である愈史郎に(彼は鬼といっても獪岳とはだいぶ立場が違うが)「人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる。欲しがるばかりの奴は(中略)自分では何も生み出せないから」と言い放たれひとりぼっちで消滅する。
獪岳は師匠にも大切にされていたし、善逸にも(人間性は置いておいて)剣士として尊敬されていたのに一つも満足できずに不満ばかりで消えていった。十分に幸せになれる要素はあったのに。彼にとってはそれが幸せでなかったのだから仕方がないが。
私は獪岳のようになりたくない。いつも心に炭治郎を住まわせていられるように努力しようと思う
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