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東京寫眞帖 : 洗足流れ

毎年健康診断で引っかかる子宮筋腫の再検査で、先月・今月と洗足池駅近くの病院に行きました。
洗足池はその気になれば歩いていける距離なので、電車を使うことはめったにありません。
しかし今回は病院の予約時間という縛りがあるので、電車で行ったほうが安心。
ということは、これは写真を撮るチャンス!
ホームに降り立ち、駅舎を撮ってきました。

池上線の電車はほんの三両ほどなので、
駅舎も小さいです。
この緑色の車体を見るといつも
たばこの「わかば」を思い出します。
洗足池駅のホーム。
古い東急の駅はだいたいこんな感じで、
行き先の電光表示がなければ、後でこの写真を見た時に
どこの駅かすぐには分からないかも。
他の駅舎の例 : 矢口渡駅
他の駅舎の例 : 旗の台駅
(2019年にリニューアルされて、
今はこんな感じではなくなりました)

さて、駅を出てすぐのまいばすけっとの裏手から「洗足流れ」が始まります。洗足池の水を利用した小川で、わりと勢いよく水が流れています。

細い流れをはさむように桜の木が並んで、木陰に水音が心地よいです。

水深はさほどではなく、川底が見えています。下りることもできるみたいですね。

道沿いにはシェア畑もあり、とうもろこしの穂が揺れていました。

滝のようなみごとな花。
この家が見えるあたりが病院の裏門。

と、ここまでは先月の写真。
病院の裏門から先にも流れは続いていて、今日はその続きを歩いてくるつもりだったのです。
が、しかし。
今日の検査は午後からで、終わって外に出た15時半はまだまだ日差しが強く、MRI検査で予想以上に疲弊した私は、裏門から先の洗足流れを歩くことを断念しました。
閉所恐怖症ぎみなので、あのカマボコ型の機械にすっぽり入ることが怖くてたまらないんですよね。想像するだけで、検査をぶじに終えたいまも胸がぎゅーっと辛くなります…
技師の人に頼んで、脚から機械に入る形に変えてもらいましたが(そうすると頭のてっぺんが開口部ぎりぎりのところに来るので、外が見えて安心します)、あの機械に頭から入れる人もいるんですよね。なんと肝の据わっていることか。

というのはさておいて。
病院の正門は尾根道に面しているので、駅に戻ろうとすると結構な坂を下ることになります。(もちろん病院に行く時はこの坂を登ったわけですが…)
写真に撮ると、坂道は平板に写ってしまうんですよね。でも本当に急な坂です。

ここで暮らしている方たちは
足腰が相当強くなるでしょうね。

この坂の途中に公園がありました。
遊具が点在する砂場のようなエリアと、ちょっとした散歩道がある木立のエリアとに分かれています。
木立のエリアの中心には、立派な松の木がありました。

住宅街の中の地味な区立公園(失礼!)にしては堂々とした姿です。
もしかしてここは元はお屋敷だったのかな、
この松はそのお屋敷のお庭にあった松なのかな、と妄想しました。

坂を下りきる頃には暑さでヘロヘロとなった自分。ちゃんとお昼を食べて出かけたにもかかわらず、猛烈にお腹が空いてきました。
お誂え向きに駅前にはパン屋さんが…
吸い寄せられるように店内に入り、一番人気というあん塩パンを購入。
帰宅してさっそくコーヒーを淹れました。

あんこがみっしり入っていました。

しゃれたあんぱんという趣きでしょうか、パン生地がところどころさっくりしていて、ほんのり塩味がきいています。いやほんと、あんこが身体に染み渡ります。美味しかった!

ということで、やはり夏の午後の散策は体力的に厳しいと実感しました。
洗足流れの続きはまたいずれ。

(2023.6.14、7.6)


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