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鬼瓦コレクション : ご近所路地裏

在宅勤務の平日昼間、駅向こうの商店街へ昼食の買い出しに出たついでに、すこし回り道をしてみました。人間やはり多少の運動と日光が大切ですよね。

近所とはいえ歩いたことのない道はいくらでもあるものです。
商店街を中原街道につながる尾根道のあたりまで歩いてみると、マンションの新築現場に出くわしました。

このあたりに家が買えたらいいのになあ、と羨ましく思いつつ、そのすぐ脇の坂道を下ると、不思議な雰囲気の建物を発見。

卯建のある板塀の家。

道の先に並ぶお店を見て気づきました。ここは、ふだんなんとなく近寄りがたく感じていた、小さな飲食店が軒を連ねる路地でした。

いつもは表の通りからちょっと覗き見るだけの路地の奥にこんな建物があるとは。

卯建のある建物なんて、このあたりでは珍しい… というか、見たことがないと思います。
お店というわけでもなさそうで、看板などは見当たりません。
個人のお宅なのかな、と思いつつ見上げると、卯建に鬼瓦が。

ぱかっと大きな口を開けた鬼瓦。
そのすぐ下にも飾りのようなものが見えます。
鬼瓦の下にいたのは鶴のようです。
洒落てるなあ。

そしてこの卯建、よく見るとなにやらレリーフのようなものがついていました。

男性ふたりとおぼしき像が刻まれていました。
恵比寿と大黒でしょうか??
近づいてよく見てみましょう…
どうやら、杯を持った右側の人物に
左側の人物がひょうたんから
お酒を注いでいるようです。

この図像からしてみると、以前にはもしかしたら料理屋さんだったのかもしれないですね。
今では卯建と板塀以外にはすっかりふつうの家のようですが、ついその来歴を妄想してしまう、そそられる建物でした。

(2024.1.23)

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