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変えるなら。服よりもヘアスタイル。

ヘアスタイルは全体を左右する。


なんてことのない普通のTシャツも
ヘアスタイルが決まっていると素敵に見えるし
ばっちりメイクを決めたって
ヘアスタイルが残念だと全てがダサく見える

こんな事を断言するのは
わたしの主な職業は美容師だからだけど
そもそも仕事にした理由は
「自分に似合うヘアスタイルにしてくれる美容師が
いなかったから」でした。

別に、高望みをしているつもりはないんですよ。
ごく、普通の顔だち、美人でもブスでもない。
(といいながらも、頭の形や外見にはコンプレックスがあったけど)

腕の良さそうな美容師にお願いして
ヘアカタログに載っているような
ヘアスタイルにしてもしっくりこない、、、。
わたしの素材が悪いんだわ。と
サロン帰りはいつも憂鬱。

今となればその理由が解明されたけど
当時はそれが分からなかったんですね。


ずっと「これ!」と探した理由は驚くほど単純で
自分に合うものを探すのではなく、カタログの完成形を目指していたから。
自分の造作や特徴に目を向けるよりも
可愛く見えるヘアモデルに自分を寄せようとしていたことに気づくのです。

美容師というのは、わたしを含めて
外見にコンプレックスが
ある人間がなる場合も多いとわたしは観測してます。
(もちろん。そうじゃない場合もありますよ)

美容業界は競争社会、下剋上。ひとの欲望が剥き出しな世界。綺麗ならOK、そうじゃなきゃ淘汰される。分かりやすく目に見える世界が全てです。

そんな世界に自ら飛び込むとしたら
なにか絶対的な理由が必要。


誰があんな過酷で
修行が長くて、報われない仕事を続けるのだろう。
昼ごはんも食べる時間もない、朝早く夜遅い
ブラック上位職業。
今は雇用形態も多様化されたとはいえ
離職率80%越えの職業。

つまり、仕事を続けていくには
圧倒的な自己探究心が必要。
自分に似合うものが知りたい人に応えるには
それでそれ以上に悩んできた人じゃなければわからない。


そういう意味では
コンプレックスを抱えていた分、
美容師はわたしには合っていたとも言えます。


最初に書いた結論は本音だけど
ヘアスタイルは主役ではないです。
主役は、もちろん人。
人に合うことが重要で、モデルやヘアカタログなど本当は要らない。

髪の毛とは不思議なもので、
体から切り離された瞬間にゴミになる。
本人に似合ってなければ
ただの不要な毛とも言えます。


人生で、自分に合うスタイルを作ってくれる美容師に出会ったらラッキーですよ?
だって、髪は一生伸び続けるのだから。


ヘアスタイルにそこまで拘る人ばかりでは
ないでしょうけど
新しい服を買うより、ヘアスタイルを変えた方が
変化は大きいです。


似合わない、を知っている人間は
似合う、も知ってます。
似合わないスタイルをやってみてください。
おのずと、似合うが見えてきます。


ここまでお読みくださりありがとうございます。


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