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アーユルヴェーダ的梅雨と体の関係

6月といえば、梅雨。関東は梅雨入りはまだですが
雨が降る前日、低気圧の日は頭が重くなったりなんとなく体がだるくなりませんか。


今回はアーユルヴェーダ視点からの
梅雨と体の関係のお話です。


ドーシャと梅雨の関係



アーユルヴェーダは、この世に存在する全てのものは五大元素から成り立つという理論があります。


風・空・火・水・土
この五大元素の組み合わせを元に構成された3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を基準に考えます。
個人の体質はもちろん、季節も食べ物もあてはまります。

風+水=ヴァータ
火+水=ピッタ
水+土=カパ


梅雨の季節には湿気が高くなり、水分が多くなりますのでカパ(水+土)が強くなります。
元々の体質がカパが高めな方はカパが高まりやすいです。


そもそもが人間が生まれた時には約80%は水分でできていると言われていて、加齢と共に減ってないくものの、大枠では誰しもが影響を受けるとも言えます。


元々生まれ持った性質もですが、
年齢によってもドーシャは変化します。
一般的に幼児はカパ要素が高く、中高年になれば
ヴァータが高まります。


カパの性質


【カパの性質】
油性、冷性、重性、緩慢性、滑性、粘着性、停滞性


カパは水だけでなく、土の要素も持つため
「結合させるエネルギー」を象徴しています。
例えば小麦粉に水を混ぜてこねると、粉は水の力によってまとまりますよね。水が小麦粉を包みこみ、結合する、あのイメージです。

カパには、水のような
「冷性」「滑性」がありますが
ヴァータ(風+空)のような乾燥性ではなく
冷たさと潤いが伴うのが特徴です。


また、重く、動きが遅い性質を持つので
水のようなサラサラと流れていく感じよりは
結合するエネルギーなので
油性、ベトベトといった「粘着性」となります。


ですので、安定した「停滞性」があり
同時に「重性」「緩慢性」とあいまって
怠惰な性質も生み出すのも面白いところ。


大事なのはドーシャバランス

固執したり、変化を嫌うなどといった性質は
カパの性質。
反対に、粘り強く、諦めないとも言えます。


誰でも3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)の
全ての要素を持ちますが、
どれかひとつが突出している、もしくは2つが同じ位の方が多く
3つ同じ位という方は健康なはず。

3つのバランスが悪くなると不調になるし
増えすぎても減りすぎても問題が起きます。
特にカパが減ると体に安定性がなくなります。


自分の体の状態から
どのドーシャが高まっているのかを見て
高まっているドーシャを減らすことで、不調も緩和されていきます。

ドーシャと症状の関係は
また別の記事で。


体は口から取り入れるもののでできているので
3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を元に何を取り入れて何をしない方がよいかは
自分の体を観察しながら答えを探す、いわば実践学問のようなもの。


個人の体質に合ったものを取り入れることと
消化力を上げるのもポイントです。


アーユルヴェーダって難しいけど面白いですよね。

カパが増えると起きる症状

【カパが増えると起きる症状】
①体重増加、動きが鈍くなる
②冷えやむくみ
③頭の重さ、だるさや無気力、睡眠過多、怠惰
④消化不良
⑤鼻炎、鼻詰まり、咳、喘息や気管支炎など
呼吸器系疾患
⑥口の中に粘り気や甘味、塩味を感じるヴァータも増えすぎるとあらゆる病気を引き起こしますが、カパとの違いは粘液が留まるか、つまり潤潤いがありしっとりしていること。

ヴァータとカパは同じ「冷性」を持ちますが、
カパは粘性を持ち、ヴァータは乾燥しているという
違いがあります。


梅雨時期に増えやすいカパを減らすものを
あげますね。
体を適度に動かす、ドライマッサージをする、
蜂蜜をとる、などが、簡単にできること。

【カパを減らすもの】

運動、蜂蜜、ドライマッサージ
運動はカパを減らします。オイルを使わずに
絹の手袋で体をドライマッサージするのも
カパを減らします。

その他
・温かいものを食べる
・熱めの風呂に入る
▶︎冷性を減らす

・乾燥したものを食べる
▶︎油性、滑性、粘着性を減らす

・運動する
▶︎油性、滑性、粘着性、緩慢性を減らす

・頭を使う
▶︎緩慢性、停滞性を減らす

子供が成長する過程では、肉や骨、体組織を増やすことが必要で、特に16歳までくらいにカパが一番多いとされています。


子供の肌が瑞々しく滑らかなのは、カパの要素。
そのせいで体の中に粘液がたまりやすく、鼻炎や喘息など、粘液がたまる病気が多くもなる。


増えすぎず、減りすぎず、適度に。が
良いのは分かっていても難しいんです、、、
だけど、体に現れる不調や症状を参考にしてみると
見えてきますよ。

長くなりましたので
このあたりで。ヴァータ・ピッタの記事はこちら。


お読みくださりありがとうございます。

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