見出し画像

古い物好きの、ある修羅場

修羅場といえば、あの出来事。

昔、高円寺のヴィンテージショップに
足繁く通っている時期がありました。
理由は、安くて掘り出し物があるから。
インテリアショップは都内にはたくさんありますし
有名どころは大体行きました。


代官山、世田谷界隈とか、目黒あたりも素敵なんだけどなんせ、激高い。通っているうちに値段の感覚がおかしくなりそう。


手の込んだ、材料も良い品が高いのは当たり前だけど、何十年も前のゴミ同然の品物が
高く売られているのは、完全に人件費と土地代です。

そんな中みつけた高円寺。JR中央線、総武線の中野の隣町です。


高円寺はもともとバンドマンの街。
学生の頃つきあった彼がバンドマンで、よく来ていた場所だったけど、当時は古着屋さんはあってもインテリアショップはまだなかったかな。駅前のアーケード商店街のイメージが強いです。

そんな中、高円寺のあるショップで一目惚れして、値段もお手頃で迷わずに買ったランプ。
ベースは陶器で、色が何色か混じり合っていて美しかった。シェードは古かったので、生地を買って張り替えました。


だけどもう、現品はありません。写真のみ。
残念ながらベース部分が割れてしまった。理由は、喧嘩したとき、当時のパートナーが割っちゃったから。


修羅場。ですね。

わたし人生2回結婚してるんですけど、このランプは最初のパートナーとお付き合いしていた時に手に入れました。


そんな彼とも訳あって別れてしまい
ひとりにも慣れた頃に、新しいパートナーと付き合うことに。


高円寺で買ったランプももちろん、引越しの度に持っていくほど気に入っていました。

そのランプが気に入っていたのを知っててわざと壊した、という事に、ふだんあまり怒りを出さないわたしもさすがにぶちキレましたっけ。


人のお気に入りで大事なものをわざと割る、なんて
幼稚園児がやって親に怒られるパターンじゃないですか。


それだけ怒りを持っていたなら、もっと早い段階で出すべきだったし、気づいてたら。
恨まれるほど嫌な思いをさせたんだなと。
だけどモノに当たるのはどうかと思う。


今となればそんなこともあったな、くらいに心臓に毛が生えましたけどね。



写真を見るたびに、懐かしく
もう十数年前の出来事で、今となっては完全に昇華されている出来事です。


パートナーよりも長く付き合いがある家具や
道具たち。意識してませんが気づいたらそうなってますね。

もうひとつのランプに生き残ったシェードを合わせて


余談ですが、上の写真のコンクリート打ちっぱなし物件。カッコいいけど、床もピカピカしてて
わたしには合わなかったです。


人から見て素敵、が自分に合うとは限りません。
何でもそうですね。

お読みくださりありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?