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繭野コンピュータースクール (日記その126

 隣の家のおばさんに行ってパソコンを教える定期イベントが発生した。感謝されるのは気分が良いし大した手間でもないので良いんだけれど、毎度毎度「このくらい調べりゃすぐ分かるだろ...この人いままでどうやってパソコン使ってたんだ...?」というレベルの初歩的な操作ばかり尋ねられる。スマホに入ってる画像データをどうしたらPCに入れられるのかとか、パソコンとプリンターを繋げるコードはどこに挿せばいいのか、とか。
そのおばさんがセールストークに騙されてPCやプリンターを不必要に買い替えたり高額なサプリを定期購入し続けたりしている事と情弱である事は恐らく無関係ではない。おばさんは単に情弱なのではなく、人の悪意に鈍感なところが少なからず見られる。


 幸いおばさんは財力があるし金で問題を解決する事に抵抗がある性分でもなさそうなので、僕は「貴方、余計なモン買わされてますよ」と指摘することもなく聞かれた事にだけ答えるよう心がけている。もし仮に、僕がおばさんが搾取の対象になっている事を指摘し、おばさんが真摯にそれを受け止めてしまったら、おばさんは金を払う事で得ていた安心を失って精神的に迷子になってしまうだろう。だから余計な事はしないでおこうと決めている。単純に、情弱で悪意に鈍い人間に物事を教えるのが面倒だというのもあるけれど。

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