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【英語学習法】大人には大人の勉強法がある。そしてハイブリッドをオススメする。

書店に行くと、たくさんの英語関連の本や教材があります。
それだけ日本には英語学習者が多いということですね。
教材だけ買って、結局何も身につかなかった・・・みたいなことはありませんか。
そして、やっぱりいくらやってもダメだ!と投げやりになってしまうことはありませんか。

どうしたら効率よく英語を勉強することができるのだろう・・・と考えてみました。

大人の武器

大人が英語やその他の言語を学習するにあたり、文法の知識というのは非常に役に立ちます。
子供は文法的なことを教えなくても、その場の状況から物の名前、意味、文の作り方を覚えてしまいます。トライアンドエラーを繰り返し、隠されたルールを見つけ出すんですね。赤ちゃんが言葉を覚える時もそうですね。この力が自分にもあったらなあ!と思うけど、多分普通の大人にとって、この学習方法だけでうまくいく人はごく僅かでしょう。(たまに頭の柔軟な人がこれで外国語覚えてしまうけど。すごい)

しかし大人には大人なりの武器があります。論理的に理解する力です。
例えば文法が嫌いという人は多いですが、文法を学ぶことは大人にとって英語上達の最短ルートだと思っています。
なぜなら手っ取り早く応用の利く英語力が手に入るからです。
気の利いた挨拶や言い回しを覚えるのも良いですが、それは基本的にその場限りの言葉。文法という武器を持っていると、いろんな場面でその武器を使って様々なことを言い表すことができます。
頭の中に基本があるから、単語を変えて応用を利かすことができるのです。これは大人専用の武器だと思います。これをすっ飛ばすなんてもったいない。

聞き流し英語のような大量に聴くだけの大人用教材は結構ありますが、それも最低限の文法知識があって初めて効果が見込めるものだと思っています。文法知識ゼロで聴くのは全く無駄とは言いませんが、効率が良いとは言えません。

ハイブリッドな英語学習

大事なのは、ルールを覚えるのと同時に、アウトプットをしていくことです。
要するにインプットとアウトプットをバランスよく学習すること。

たいていの人は机上の学習だけで満足してしまいます。文法学んで本を読んで、リスニングして・・・という感じで。それだけでも大変ですよね。
王道な学び方なのですが、圧倒的にアウトプットが不足しています。だから「話せない・・・」といつまでたっても変わらないのです。話せるようになりたければ、声に出してみなければいけません。
プログラミングができるようになりたいのに、本を読むだけではプログラムを書くことはできませんよね?同じことです。話せるようになるためには、一旦本を手放して話さないといけないのです。当たり前のことなのですが、そこが抜け落ちている人が多いのではないかと思います。

我々が公立中学・高校で学ぶ英語は、インプットがかなりのウェイトを占めていました。中学生あたりはまだ吸収力が大人よりも断然高いと思います。だから早い段階でアウトプットの機会を多く設けたら、日本の英会話力はもっと上がるでしょうね。

ひとりでも話す練習をしよう

そもそも独学しているから誰とも英語を話す機会などない、という人はオンラインで海外の人と話すサービスを使ったらいいと思います。
そんなの敷居が高過ぎる!という人は、会話のテキストを自分で声に出して読むという手があります。CDが付いているのであれば音声をしっかり確認しながら真似するのがいいですね。
一回や二回で終わりにしてはいけませんよ。何度も何度も同じテキストを繰り返し練習して、口から勝手に次の音が出てくるまで頑張ってください!

英語の発音は日本語のそれとは異なり、異なる筋肉を使います。なので、慣れていないと英語をたくさん話した後は顎が痛くなります。
顎が痛くなるくらい英語を声に出す練習をすれば、そのうちに簡単な言い回しであれば、脳が考えるより先に言葉が出てくるでしょう。
自分ひとりでもいいので、出来る限りたくさん聴いて、それ以上声に出して練習しましょう。必ず発音も良くなり口から英語が出てくるようになります。

1年で劇的に英語スピーチ力が上達した話

私の経験を話しましょう。
中学時代から英語大好きでした。文法大好き。それに英語の発音もイケてると思っていました。しかし、高校に入って初めて英語スピーチコンテストに出た時、録音したテープを聞いて自分の滑舌の悪さにビックリ。
なんかボソボソ言ってる…こんなはずでは…という感じでした。

あまりにもショックで、何とかしてうまく話せるようになりたい!その一心で教材を探しました。とはいえその頃はインターネットなど知りませんし(というかWindows95出てたかな?)、どの教材がいいかもわかりませんでした。
そこでとりあえず新聞に大きな広告が載っていたとある英語教材に手を出しました…
想像つきますか?
その名も…

イングリッシュ・アドベンチャー

オーソンウェルズの怖い(ウソ(^-^))顔も一緒に掲載されていたあの有名なイングリッシュ・アドベンチャーです。母に頼み込んでなんとか買ってもらうことに成功しました。毎月4500円程が12ヶ月です。(高いですね。本当にありがとうございました)

実際これがドンピシャで効果がありました。
雨の滴のドリッピーが主人公の冒険物語の朗読CDです。一見子供向けのような話なのですが、かのシドニー・シェルダンが書き下ろした話なので、面白くないわけがない・・・。
アメリカの有名な俳優達がキャラクターの声優として声を吹き込みます。
凄くわざとらしく大げさな言い方なのですが、英語を学ぶ者にとってはちょうど良い。キャラクターごとに声優が異なるので、今誰が話してる??みたいなこともありません。
物語の展開が気になるので、本当に楽しみながら聴いた記憶があります。

実は私はこの教材であるものを手に入れました。
それは自然な英語のイントネーションです。
会話英語は平坦ではなく、所々音が上がったり下がったり、強弱を付けたりします。パターンがあるのですが、これは教科書を読むだけでは理解できません。この感覚はリスニングで育むしかないと思われます。

素晴らしい(大げさな感じの)朗読のこの教材により、私は自然なイントネーションを体感することができました。
そしてこのイントネーションが口をついて出てくるようになったのです!
凄く嬉しかった・・・

ここで大事なことがあります。私はこのCDをひたすら聴いただけでしょうか?いえいえ、テキストを手に一緒に発音しました。何回も何回も何回も!しかも声色を真似て。はたから見ると面白かったでしょうね。

翌年、私はまた英語スピーチコンテストに参加します。そして…見事賞をもらうことができました!録音テープを聴いても前年とは全く違う自分のスピーチにビックリ。イントネーションが付き、メリハリのある英語になっていました。因みにこのスピーチは、自分で内容を構成し、丸暗記しての出場でした。外国の講師に毎日助けてもらいながら頑張った記憶があります。
私は所謂「頭がいい子」ではありませんでしたが、好きこそものの上手なれ、を地で行く学生だったと今では思います。

さっくりまとめると

なんだか私の話で大本から逸れてしまいましたが。
文法の勉強とアウトプット(スピーキング)をどちらもすること、ハイブリッド方式が大事と言う話でした。
そうですね、割合的には1:2くらいかな?文法のレベルにもよりますが。文法に力を入れすぎると、好きじゃない人はそれだけで疲れて嫌になってしまうので、文法はちゃっちゃとして、後はアウトプットに回してもいいかもしれません。あくまで私基準ですが。

今回はライティングには触れませんでしたがそれはまた今度にしようと思います。

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