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【928/1096】問いを変える

カウンセラーになるための勉強をしているときに、自分がいかに人に質問できないかを思い知った。
自分の答えてほしいように質問していて、そうではない答えが来るとうろたえる。
傾聴は、共感的理解とともに聴くだけでも成り立つわけだが、的確な質問ができないと人は話せない。
というわけで、質問の仕方を学んで、それを使う練習をし、資格試験に通って、なんとかカウンセラー資格をとり、そこからもずっとブラッシュアップの学びは続けている。

が、しかし、自分の内面への問いは、その学びがうまく反映されていなかった。
特に、自分ができなかったことについての問いは、
「なぜ、どうして、自分はできなかったのか?」
を繰り返すということをしていて、そのことにも気づいていなかった。

あるとき、それに気づいて、そして、腹を決めて、自分への問いを変えようと思った。
「なぜ、できないのか?」ではなく
「どうしたらできるようになるか?」に変えたのである。

最初はその問いに対する答えが出せなかった。
自分のことだと思うと、頭が真っ白になるのである。
「できることなどなにもない」と答えが出てきてびっくりだ。
しかし、これは練習するしかないと、なんでもいいからひねり出すようにした。
書き出して、自分で考えているだけでは出てこないときは本を読んで調べたり、ググったりして、こういうことができそうと当たりをつける。
そして、やってみる。
やってみると、またできなかったりするのであるが、この方法はダメだったとわかるだけだと次の選択肢に移ることにした。

そして、これは新しい神経回路を作っているのだ!と思って、失敗は神経回路をつくるのに必要!と割り切った。
いきなり歩ける赤ちゃんがいないように、失敗することで神経系は育つのである。
いままで使ってない回路だから、いっぱい失敗して育てようと思った。

それからだいたい1年くらい経っているのだが、だいぶこの回路が育ってきた気がする。
そして、「どうしたらできるようになるか?」は「なぜできないか?」よりも自分にとって建設的な問いなので、自分の健全さに役立つなーと思う。
もちろん、できない理由をしっかり把握することも大事なときはあるけど、ずっとその問いばかりでぐるぐるしているのはやはり貴重な時間の無駄遣いである。
ぐるぐるしているなら、なにかやれることをやったほうがよほど健康的なんだなと思っている。

では、また。


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