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silent を視聴して。/言葉は、思いの先にある誰かと繋がるためにある。

楽しみにしていたドラマ、silentが終わりました。なんとなく見始めたドラマでしたが、久々にいいドラマを観れて良かったです♬
27日から5日間、緊急再放送があるそうなので、これからご覧になる方はすみませんがスルーしてくださいませ🙏

失聴者と中途失聴者と健常者。
三者間の微妙な関係も深く描かれていました。この三者間は互いを理解しあうのは難しそうだという話の展開もあり、もしかしたら2人は別の道を歩む事にもなり得る。
しかし、歩み寄る努力が全くストレスにはならない2人だと、私にはそう思えたから、
想がその事をちゃんと理解しさえすれば前向きな結論に至るだろう、そうであってほしい。
という私の望みは叶えられ最高に幸せな終わり方になった事が心から嬉しいです。

ストーリー自体はシンプル。
しかしひとつひとつのセリフにきらりん⭐︎と光るものがありました。
脚本が素晴らしかったです。書き下ろしなのでしょうか?
配役も抜群に良かった。
主役のおふたりはもちろんですが、脇役を務めた皆さんもハマり役で、中でも夏帆さんの愛くるしい笑顔がとても印象に残っています。風間くんも良かった!

◆最終回、心に残った台詞
奈々から、想へ。
奈々「昔の似ている誰かじゃなくて、今のその子をちゃんと見た方がいいよ。」
私たちは俯いてたら、優しく声かけてもらっても気付けないんだよ。見ようとしないとダメなんだよ。そうしないと気付けない。だから自分から取りに行かないと。

紬の母「お別れするときこそ全部相手に渡さないとダメ。中途半端にすると自分の中に残っちゃうから。
紬「未練?」
母「思い出。思い出に残ると厄介だから、投げつけて来な。」

教室にて。
想「これから長く一緒にいれば、辛い事は出てくると思う。でも、それでも今は一緒にいたい」と告げたあとの紬の台詞。
「いつもゆっくり私にわかるように手話してくれるの嬉しかった。でも、本当に言いたい事ちゃんといえてるのか不安にもなる。
佐倉くんが言いたい事全部言えるまで待つし手話ももっと覚える。受け取れるように頑張るから、伝えるの諦めないで欲しい。分かり合えない事は絶対ある。それでも一緒に居たいと思う人と一緒にいるために言葉があるんだと思う。全部は無理だけど出来るだけ分かり合えるようにたくさん話そうよ。言葉にできない時は泣いていいよ。私は黙って背中さするから。」

講堂で想が高校生の時の作文を読む。
「言葉。言葉は何のためにあるのか。何故生まれ存在し続けるのか。言葉が生まれたのは、きっと、思いの先にある誰かと繋がるためだ。


✳︎✳︎✳︎

ドラマを通じて、手話で気持ちを伝えるのはとても難しい事を知りました。
これは、健常者同士も同じ事。
人と人が心を通わすには、相手にも自分にもしっかり向き合って、一生懸命相手の話に耳を傾け理解しようとする気持ちや、わかってもらえるように伝える努力をしないといけない。
私達は、ちゃんと伝えようともしないで、察してよ、とばかりにその場から離れてしまう事をして来なかっただろうか?

最終回を振り返ると、みんな
紬と想を、「頑張ってね」ではなく「いってらっしゃい」と送り出していたのも印象的でした。
カスミソウのお裾分けのエピソードも良かった。私の脳内では未だに想と紬とカスミソウの残像が鮮やかに残っています。

最後に。

silentの意味は、「黙っている」「無口な」「無言の」「静かな」「音のしない」などだそうです。
この、silentというタイトルに込められた意味は何だろう…
話せて聴こえるのに、本当のところでは話そうとも聞こうともしない私達への警鐘なのかもしれませんね。

これは勝手な想像なのですが、
紬という名前は、「言葉を紡ぐ」事の大切さを表したかったのかな。
そして想という名前は、「相手の気持ちを想像する」そういう優しさを表しているのかもしれないと感じました。
青羽紬と佐倉想。
語感も漢字もいいな。
ハンドルネームを青羽紬にしたい。(笑)

シナリオブックが発売されたようなので、書店で見てこようと思います。(売り切れかも💦)

それでは今日はこの辺で。
年末のお忙しい中お読み頂き
ありがとうございました。
ドラマをご覧になっていない方、ごめんなさい🙇‍♀️

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