最後のお別れのマナー?

先日考えさせられる出来事がありました。

故人:76歳男性(事故死、自転車対自転車事故、ゲートボール練習行くため)

喪主:長男 北海道在住 小学校教師 一男(一年生)妻

参列者:故人妻、長男+その妻+子供(小1男子)、

長女(キャビンアテンダント)+その夫(10歳年上)+子供(小5男子)

長女は長男の姉だそうです。結婚したのは33歳の時お相手は43歳だったそう。今は喪主の年齢から推測するに、多分限りなく50歳に近いはず。旦那様はそれより10歳年上。社会的地位は高い方みたいです。某大手広告代理店系列のラジオ局局長みたいな感じの肩書の方で電報が何十通も関係者からきていました。十分に分別のあるお二人と思われました。

私が気になったのは、葬儀のお経が終了し、祭壇のお花を摘み、最後のお別れをするというコーナーでの事。

小学校5年生の孫(長女の息子)が、ゲームをしながら、片手間でお花を入れていました。今までで一番ぶっ飛んでいたお花入れの光景は、JKが「おばあちゃん、映えてる~~」って言った時でしたが、その記憶が塗り替えられました。

なんと、そのラジオ局長とキャビンアテンダント夫妻の息子さんは、あろうことか、ゲームをしながら片手でお花を放り投げての、お花入れ参加だったのです。ご存知では無い方の為に説明致しますと、このあたりの葬儀ではお坊さんのお経が終わった後に、祭壇のお花を摘んで、棺の中にお花を手向けてお別れをします。蓋をひとたび閉めてしまいますと、もう直接お顔を見ながらのお別れは叶わないので、気持ちが残らないようにお花入れの時に心を込めてお別れをするのです。

私が一番びっくりしたのは、ラジオ局長さんとキャビンアテンダントさんが自分の息子のそのルーズな態度を黙認しており、何も注意しなかったことでした。私もスルーすべきだったのかもしれませんが、思わず、「ゲームは置いておこうか?両手でお花入れよう」と言ってしまいました。よそ様の、ましてやお客様のお子様にこんなことを私が言うなんて滅多に無いことです。自分でも驚いてしまいました。

故人は事故死であり、数日後に控えた大きなゲートボール大会の為に、電動自転車で練習場に向かう途中での事故だったと聞きました。けなげにも事故に遭ったのに、そのまま練習に向かったそうです。周りの人たちに諭されて、警察に連絡し、実況見分などもちゃんと行ったそうですが、その後倒れ、集中治療室に入院。数日後息を引き取ったとのことでした。

そんな無念な死を迎えた方の最後のお別れで、最愛の孫がゲーム片手にお花を放り投げるお別れの場面。

黙っていられなかった。

良かったのか悪かったのかわからないけど。

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