週末お遍路さん(28.5)：おうちに帰るまでがお遍路さん

いやもう、ホント、今回私は痛感しました。「家に帰るまでが遠足」とは上手く言ったもんですよ。

21:00すぎに羽田空港に着陸し荷物をピックアップ後、「今回もおつかれさまでした！また来月！」と解散した私たち。

私はバス＋電車で帰ることにしたのですが、途中でどうにもこうにもお腹が空いてきた。
でもザックや金剛杖もあるからお店に入るのはちょっと申し訳ないし、とりあえずは家に帰ることを最優先にしていたけど、やっぱりどうしてもこの空腹を我慢できない！

と言うわけで、最寄りの駅に降り立ってから家に着くまでの間に、改札横にあるオリジン弁当と帰宅途中にあるコンビニをはしご。
よし、これで家に帰って洗濯機を回しながらご飯が食べられるぞ、とホクホクしながら帰宅後、まずは洗濯物をすべて洗濯機にIN！

動画でも見ながらご飯食べるかぁ～と思っていたんですよ。で、そこで気づいたんです。

携帯、ないのでは！！！？？？

いやいやいやいや。
カバンの中とか、ザックのサイドポケットとか、洗濯物にまぎれてるのよ。
とりあえず、全部出して確認したら絶対あるって！

いや、全部ひっくり返して何度確認しても携帯ないのだが……。
固定電話ないから鳴らすこともできないよ……。

ということで、落ち着いてここ１～２時間の私の行動を振り返る。
この時点ですっかりご飯のことはアタマから抜け落ちていましたね。

バスや電車の中では音楽聞いてたから、携帯があることは確定。
オリジンでの支払いは交通系のICカードでした気がする。
最後に立ち寄ったのはコンビニ。
現金で払った記憶がないから、コンビニに忘れたのかも！

22:00を過ぎて、もう一度コンビニに向かう私。

「あのー、携帯の忘れ物とかないですか？」
「携帯ですか？いつですか？？」
「いや、30分前とか」
「あー……届いてはいないですね」
「そうですかぁ……」
「一応、警察に届けたほうがいいと思いますよ（警察署はすぐ近く）」
「ですよねぇ……。ありがとうございますー」

コンビニのお兄さんの助言のもと、とぼとぼと暗い警察署に向かう、めっちゃアウトドアな恰好した女ひとり。

「どうされました？」
「あのー携帯落としたみたいで、一応届け出したほうがいいよ、と言われて」
「とりあえず、届いているか確認しますね。カバーとかあります？」
「いや、透明のカバーのiPhoneです」
「あぁー……シールとかストラップとか特徴になりそうなものは……」
「……何もないです。強いて言えば、画面の保護シールにヒビが入ってます」
「……とりあえず、調べてみますね」

いやね、届いているわけないのよ！
もし！仮に！届いてたとしても、きっとこの警察署じゃなくて駅の交番だと思うの！！

案の定私の携帯は届いておらず、警察署の方に届出の控えや、もし見つかった場合の対応について説明してもらい（携帯が見つかって固定電話がない場合、キャリアからお葉書が届くらしい。かなり時差が発生するから、新規契約する前にまずは警察署に届いていないか確認に来てね、と言われた）、警察署を後にする私。

とりあえず目覚まし時計はあるから明日の朝は起きられるけど、やっぱ携帯ないのって困るなぁ……。
連絡来ても、電話も出ないしLINEも既読にならなかったら「アイツお遍路で死んでるのでは!?」って思われるよなぁ……。

うーーーーーん、困った……。

赤信号で考えながら、急激に「もしかして！」とひらめいた。

オリジンさんでは！！！？？？

交通系ICで払ったのは携帯で払えなかったからで、レジに忘れてる可能性があるかも！（普段、オリジンさんにほとんど行かないから決済方法とかの記憶がない）

とりあえず、オリジンさんに向かわないと！！
お店、何時までやってるか分からないけど、急いで行かなきゃ！！！

若干の小走りで駅まで戻り、閉店間際と思われるオリジンさんに駆け込む。
絶賛閉店作業中のお姉さんに「すみませーん」と声をかけ、

「携帯の……」
「あぁーーーー！よかったーーーーー！！！！」

と、めちゃくちゃ食い気味に、丁寧にビニール袋に入れられて保管されていた私の携帯を指さしてくれました。

は っ け ん ！！！！

何回もお礼を伝えて、無事に携帯回収。
そして、その足で警察署に向かい「あのー……携帯ありました……」と恥を忍んで報告し（あまりにもマヌケすぎて、翌日行こうかと思ったレベル）、家に帰ったのは23:30。

「おうちに帰るまでがお遍路さん」を実感した１日でした。

オリジンのお姉さんありがとう！！！
また行きます！！！

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