自分の持ち物以外は置いていって
フォレストヨガのクラスでは、クラスのはじめに今日のテーマを先生が告げる。
今日のテーマは
Zu sein = ここにいるということ
足の指先を大きく開いて、足が床を押し返すチカラ、肺が肋骨を押して外に広がるチカラを感じる。なんて素晴らしいのだろう。
わたしはわたしの身体の中で生きているのだと、ありがたく思った。
頭の中をめぐる思考、考えごとはそこに置いておき、ここにいるということだけを今、大事にする。
今、ここにいるということ
満月の影響なのか、夕立のような雨がコンクリートをたたくようにたくさん降ったからか、心は不安定だ。
わたしの中にあるスペースは、ブラックホールのように見える。
クラスが終わり、ヨガに使ったブロックとロールを指して先生が
「自分の持ち物以外は、そこに置いていって」と言った。
言ってから先生はその言葉の意味を確かめて、今度は諭すように繰り返した。
自分の持ちもの以外は、置いていって。
持ち運べるもの、所持できるもの、自分の思い通りにできるもの以外は、このクラスルームに置いていって。
自分に必要なものだけを持って、クラスの外の世界も生きよう。
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今日も平和で、癒しのある一日を。
あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。