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フィンランドからのお客様

先日、フィンランドからのご家族がこの村に遊びに来てくださいました。

フィンランドで活躍されている、私の憧れのテキスタイルデザイナーの島塚絵里さんで、村をテーマにしたデザインを依頼した関係で、村に興味を持って下さり、夏休みを利用してご家族で遊びに来てくれる事になりました。

なぜ島塚さんにデザインをお願いしたのかと言うと、遡ること一年前

デンマークの建築学科の学生20人のワークショッップをこの村で行う事になった時に、私はホストとして20日間、デンマークの学生達と過ごしました。
その時に学生たちの空気感だったり、いつもニコニコしていて楽しそうな雰囲気に癒されて、明らかに日本人のグループとは違うものを感じました。

デンマークにはHygge(ヒュゲ)という「居心地の良い空間」「楽しい時間」を大切にするマインドセットが生活の根底にあります。
そのためか、いつもマイペース、人に合わせる事はないけれど、やるときは真面目に勉強し、みんなが仲良しで尊重しあっている姿を肌で感じていました。

デンマークの学生20名と過ごした3週間
みんなで火を囲みながらフレディマーキュリーを熱唱

そんな空気感とか思想に惹かれ、北欧により興味を持つようになりました。
そんな素晴らしい思想や文化のある地域と、この村の繋がりを作りたくて、北欧のデザインでこの村を表現してもらう事を思いついたのがきっかけです。

島塚さんにお願いできたら素敵だなあと思いながらも、有名な方だし無名の一般人である私のオファーは断られるかもしれないなぁ、
正直不安な気持ちもありつつも、ご連絡をした所快く引き受けて下さり、とても嬉しかったです。

張り切って、デザイン案の素材に村の風景や日常の写真を沢山送させて頂きました。
そしたら有難い事に村に興味を持って下さり、帰国されたタイミングで、村にも寄って頂けることになりました。
まさか島塚さんが村まで来てくれるとは思っていなかったので夢のようです。

まずは写真の風景を実際に案内して廻りました。

棚田
廃校をリノベした宿泊施設


棚田、お茶畑、デンマークの学生と過ごした廃校をリノベーションした宿泊施設、間欠泉、もんぺ職人のお友達のアトリエ・・・
時間の関係でここまででしたが、清流日本一になった高津川にも案内したかったです。

フィンランド人は温泉が好き、との事で村の温泉にも案内しました。
毎日温泉に入りに来る、地元のおばちゃんが娘ちゃんとお風呂で遊んでくれたみたいで、この村の人柄の良さを喜んでくれていました。


子どもたちはすぐに意気投合


夕食は地元の友人を呼び、我が家でホームパーティーをしました。
パーティーといっても、村の美味しい野菜や、鮎を食べて欲しかったので、田舎でいつも食べる晩御飯でおもてなし。

ご主人はフィンランド人で、和食を気に入ってもらえるか心配でしたが、鮎を頭から尻尾まで食べ、我が家のお米も美味しいとお替わりしてくれたり、梅干しも食べ、食事も気に入ってもらえて安心しました。

地元の野菜や魚をメインにした田舎ごはん


炭火でじっくり焼いたので骨まで食べれちゃう



そして暗くなってから、みんなで蛍を観に行きました。
前日が雨だったお陰か、この日は川辺にたくさんの蛍がでていていました。
雲ひとつない夜空には満点の星、星と蛍の境界が無くなり、まさに宇宙です。
写真に残せないくらい繊細で儚い風景、この貴重な風景を大事にしていきたいと思いました。

翌日も、村で面白い事を仕掛けるためのアイディアをあれこれ出し合い、気づけば、あっという間にお昼どき。

まだまだ話は尽きなかったのですが、これから四国に向かわれるとの事だったので、今回はここまでとなりました。

次回は冬に帰国されるそうで、その時は一緒に本の出版に携わったフィンランド人の絵本作家さんとまた村に遊びに来てくれると、嬉しいアポを頂けました。
「村を題材にした絵本を作ってもらえたら面白いね」と夢のような提案までしてくれて、ワクワクがとまりません!

冬の来日までに、今回のアイディアを少しづつでもカタチになるように、気合を入れていきます!


島塚さんが絵と訳をされた絵本
「しずかなところはどこにある」
素敵なお話です。


絵本のキャラクターが可愛いクッキーに♡


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