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【高専受験の当日】推薦試験の日がやって来ました

【高専・推薦試験】についてはコチラから
https://note.com/mayumi_sensei/n/n248cf040fa5a


【いよいよ推薦試験】
2年前には二度と来ることはないと思っていた「S高専」の門をくぐること4回目のこの日
いよいよ推薦試験の日がやってきました

(*ここに来るまでの歴史は以下を参照)
中1:【講座】電気を作ろう
中2:【講座】歩くロボットを作ろう
中3:【体験入学】全学科

せっかく何度も来ているのだから、敢えていつもと同じホテルに泊まり、敢えていつもと同じバスに乗り、「今回も講座に行く」ような気分を作って緊張を和らげようとしました

前日は駅前の「浜勝」で「トンカツ食べて試験にカツぞ!」のゲン担ぎも済ませてます
いつもは大盛り2杯の甥っ子も「食べ過ぎて試験中に具合悪くなるといけないから」と大盛り1杯で我慢します

とにかく風邪をひかせてはいけない、インフルエンザも注意しなければ
体調管理係のオバちゃんはプレッシャーを感じて眠れませんが、当の本人はあっという間に爆睡です

彼の両親にLINEで報告をし、爆睡中の彼に代わってご先祖様と神様に神頼みを済ませ、床につきます


【試験当日】
甥っ子は午後の試験でした
お昼ゴハンを食べようと、高専近くのイオンの中にあるフードコートの「うどん屋さん」に行きました

そこには「今から受験です!オーラ」満載の親子がたくさんいて、うどんを前に緊張で全く手をつけていない子や、軽くつまもうとしたのであろうミスタードーナツを見つめ続ける親子がいました
皆さんの緊張が伝わります

「今回も講座の気分で」と自分に言い聞かせた私ですが、やっぱりここまで来ると自分に嘘はつけません
心臓がバクバクして、彼らと同様に何も喉を通りません

ふと前を見ると、うどんを完食した甥っ子が、最後に浮いたネギまでかき集めて食べていました
「足りんけど、追加して食べ過ぎて、試験中に具合悪くなったら元も子もないしな」

心配そっち????

ちなみに彼は小学生時代、人前に出るのが得意ではない子でした
緊張しやすく、スグにお腹を壊したり熱を出したりする子でした
アレルギーも多く体は弱い方だったと思います

中学生になり、特に中学2年の時の担任の先生との出会いで、彼は強くなりました
小さな学校なので、1人が色んな役割を担当しなければいけません
彼も、人前でのスピーチや合唱コンクールのピアノ伴奏など、緊張を強いられる挑戦をたくさん経験しました

目立つことが苦手だった彼は、先生の後押しのおかげで「場慣れ」を重ねて行き、知らない間に緊張に強くなっていたのです

人生を左右する試験や面接の心配より「食べ過ぎて具合悪くなるかも」を心配するほどに


【さあ!試験だ】
受付を済ませると、保護者と受験者は引き離されます
「ガンバレ!」
家族全員分のパワーを、その一言にのせて見送ります

保護者待合室に通されました
何時に終わるのか検討もつかないので、Kindle本を読みながら待ちます

ふと机を見ると
「にいちゃん、なんでホタルすぐ死んでしまうん?」と火垂るの墓のセツコのセリフが書いてありました
何年も前の先輩が残した落書きに思いを馳せていると、その横に違う字体で別の先輩が書いたのであろう文字がありました
「それはな、ワシがつぶしてしまうからじゃ」



本を読み終わり待合室を出て、ロボコンで使われたロボットの展示を見ていたら、ちょうど試験が終わった甥っ子が戻ってきました
スッキリした顔でした
うどん追加しなくて良かったです


【試験終了】
帰りはバスではなくタクシーに乗りました
駅に向かうタクシーの中、試験どうだったか聞こうか、それともそっとしといた方がいいか迷っていたら、彼が言いました

「マジやり切ったよ!
 今オレが出来ることは全部出せたよ
 これで落ちたらレベルが違いすぎたってこと
【こんなレベルで高専受験とかして、世間知らずでゴメンナサイ】って思えるし、気合い入れて学力試験に望むよ」
「一片の悔い無し!」

辛かった日々、口もきかなかった日々、落ち込んだりヤケになったり、もう諦めようとしたり、ケンカして何度も泣いた日々が、その一瞬で全て報われました

私も今できることは全部やった
オバちゃんも「一片の悔い無し!」だ


【国語もガンバろう】
駅まで私の妹(彼にとってはオバ2号)が迎えに来てくれました
彼から「全力を出せた」ことを聞いた妹が言いました

(オバ2号):「〇〇(甥っ子の名前)は場数(ばかず)踏んでるもんね」
(甥っ子) :「・・・バカ?」

はい
甥っ子は国語が壊滅的に苦手です




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https://note.com/mayumi_sensei/n/n663693b914bd







見に来てくれてありがとうございます! 「国境の島」で先生してます。以前は香港で先生してました 先生として保護者としてオンライン上の親戚オバちゃんとして、子ども達に伝えたいことを文字や音声にしています (トップ画像は私が撮影した「島」の写真です)